RN2-A08公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(2) ギリシアの思想

プラトンの魂の三分説についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

プラトンは、魂を理性・気概・欲望の三部分に分け、理性が他の部分を統御して調和するとき、魂全体に正義の徳が実現するとした

この問題のポイント

魂の三分説と四元徳の対応を問う問題。「理性→知恵、気概→勇気、欲望→節制、全体の調和→正義」という対応表で解ける。

解説

プラトンは人間の魂を、働きの異なる三つの部分からなるととらえた。

  • 理性:真理を求め、魂全体を導くべき部分
  • 気概:名誉を重んじ、意志的に行動する部分
  • 欲望:食欲・物欲など、快楽を求める部分
    プラトンは魂を、御者(理性)が気性の異なる二頭の馬(気概・欲望)を操る馬車にたとえた。それぞれの部分がすぐれた働きを発揮するとき、理性には知恵、気概には勇気、欲望には節制の徳が備わる。そして理性の統御のもとで三部分が調和するとき、魂全体に正義の徳が実現する。知恵・勇気・節制・正義が四元徳である。
    この構図は国家にも拡大される。『国家』では、知恵をもつ統治者、勇気をもつ防衛者(軍人)、節制を守る生産者の三階級がそれぞれの役割を果たすとき、国家に正義が実現するとされた。魂と国家を同型とみるこの発想が、哲人政治の理論的土台である。

ひっかけポイント
四元徳の四つ目は正義であり、敬虔や友愛と入れ替える選択肢に注意。統御するのは理性であって欲望ではない、という上下関係の逆転も定番のひっかけ。

選択肢の確認

①「プラトンは、魂を理性・気概・欲望の三部分に分け、理性が他の部分を統御して調和するとき、魂全体に正義の徳が実現するとした」
正しい。
正解。プラトンは魂を理性・気概・欲望に分け、理性の統御のもとで三部分が調和するとき正義の徳が実現するとした。

②「魂の三分説では、欲望が魂の全体を導くときに知恵の徳が生まれるとされる」
誤り。
誤答理由: 魂を導くのは理性であり、欲望が全体を導く状態は不正義である。知恵は理性の徳である。

③「プラトンの四元徳とは、知恵・勇気・節制・敬虔の四つを指す」
誤り。
誤答理由: 四元徳は知恵・勇気・節制・正義であり、敬虔は含まれない。

④「プラトンは、魂には部分の区別がなく、完全に単一なものであると考えた」
誤り。
誤答理由: プラトンは魂を三部分からなるものとしてとらえた。部分の区別のない単一の魂という説明は三分説と相いれない。

覚えるポイント

  • 魂=理性・気概・欲望の三部分
  • 理性=知恵、気概=勇気、欲望=節制、調和=正義
  • 国家の三階級(統治者・防衛者・生産者)と同型

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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