KO2-A04|公共・倫理 対策問題
プラトンとアリストテレスの思想の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
プラトンは、永遠に変わることのない真の実在をイデアと呼び、理性によってそれを把握することを重んじた
この問題のポイント
プラトンとアリストテレスの対比を問う問題。「プラトン=イデア(理想)」「アリストテレス=現実の事物・中庸」という師弟の立場の違いで解ける。
解説
ソクラテスの弟子プラトンは、感覚でとらえられる現実の世界は移ろいゆく不完全なものであり、その背後に、永遠に変わらない真の実在であるイデアの世界があると考えた。個々の美しいものを美しくしている「美そのもの」がイデアであり、それを把握できるのは感覚ではなく理性である。魂はかつて見たイデアへのあこがれ(エロース)をもつとされた。
主著『国家』では、魂を理性・気概・欲望の3部分に分け、理性が全体を統御するとき正義の徳が実現するとし、善のイデアを認識した哲学者が統治する哲人政治を理想とした。
弟子のアリストテレスは、イデアが現実を離れて存在するという師の説を批判し、本質(形相)は個々の事物の中にあるとした。倫理では、超過と不足の両極端を避ける中庸を徳の基準とし、人間を「ポリス的動物」と呼んで共同体の中でこそ善く生きられると説いた。
ひっかけポイント
理想主義のプラトンと現実主義のアリストテレスの立場の入れ替えが定番。『国家』はソクラテスではなくプラトンの著書であり、中庸・ポリス的動物はアリストテレスのキーワードである。
選択肢の確認
①「プラトンは、極端を避ける中庸を重視し、人間をポリス的動物と呼んだ」
❌ 誤り。
誤答理由: 中庸の重視と「ポリス的動物」という人間観はアリストテレスのものであり、プラトンの学説ではない。
②「ソクラテスは、著書『国家』の中で哲学者が統治する理想国家を構想した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『国家』はプラトンの著書である。ソクラテスは著作を残さず、その言行は弟子プラトンの対話篇で伝えられた。
③「プラトンは、永遠に変わることのない真の実在をイデアと呼び、理性によってそれを把握することを重んじた」
✅ 正しい。
正解。プラトンは移ろう現実の背後に永遠不変の真の実在であるイデアを想定し、その把握を感覚ではなく理性に求めた。
④「アリストテレスは、現実の事物を離れたイデアの世界こそ真の実在であると主張した」
❌ 誤り。
誤答理由: アリストテレスは現実を離れたイデアの世界を批判し、本質(形相)は個々の事物の中にあるとした。師プラトンとの立場が逆になっている。
覚えるポイント
- プラトン=イデア論・エロース・『国家』の哲人政治
- アリストテレス=形相は事物の中に・中庸・ポリス的動物
- 理想(プラトン)と現実(アリストテレス)の対比
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。