KO2-A05|公共・倫理 対策問題
ブッダ(ガウタマ・シッダッタ)の教えの説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
すべての物事は互いに依存し合って成り立つという縁起の法を説き、生きとし生けるものへの慈悲を重んじた
この問題のポイント
仏教の根本思想を問う問題。「縁起の法」「四苦・煩悩・解脱」「慈悲」というキーワードの理解で、他宗教との混同を避けられるかが鍵。
解説
ブッダ(ガウタマ・シッダッタ)は、前5世紀ごろのインドで、生老病死の四苦に象徴される人生の苦しみと向き合い、修行の末に真理をさとって仏教を開いた。
教えの核心は縁起の法である。この世のすべての物事は、それ自体で独立に存在するのではなく、互いに依存し合い、条件によって生じては滅する。この道理を知らず、永遠に変わらない自分や所有物に執着すること(煩悩、とくに渇愛)が苦しみの原因である。
だからこそ、真理への無知(無明)を取り除き、煩悩の火を吹き消せば、苦しみから解放された解脱(涅槃)の境地に至る。その実践として、快楽と苦行の両極端を避ける中道、正しい見方や行いからなる八正道が説かれた。
また、縁起によって結ばれたすべての生きものに対する、あわれみいつくしむ心が慈悲である。ブッダは生まれによる身分(ヴァルナ制)の権威を認めず、人の尊さは行いによって決まるとした。
ひっかけポイント
「欲望を満たして解放」は正反対で、執着を断つのが仏教の立場。唯一神信仰はキリスト教・イスラームの特徴であり、ヴァルナ制の肯定はバラモン教の側である。
選択肢の確認
①「ブッダは、唯一絶対の神への信仰によってのみ救われると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 唯一神への絶対的帰依を説くのはキリスト教やイスラームの特徴である。仏教は神への信仰ではなく真理の自覚を中心とする。
②「すべての物事は互いに依存し合って成り立つという縁起の法を説き、生きとし生けるものへの慈悲を重んじた」
✅ 正しい。
正解。ブッダはすべての物事が相互依存で成り立つという縁起の法を説き、執着を断つことによる解脱と、生きものへの慈悲を重んじた。
③「ブッダは、生まれによる身分制度であるヴァルナ制の秩序を積極的に肯定した」
❌ 誤り。
誤答理由: ブッダは生まれによる身分制度(ヴァルナ制)の権威を認めず、人の尊さは行いで決まるとした。肯定したという説明は逆である。
④「ブッダは、欲望を限りなく満たすことによって苦しみから解放されると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 仏教では欲望への執着(煩悩)こそ苦しみの原因であり、執着を断つことで解脱に至るとされる。欲望の充足による解放は正反対の内容である。
覚えるポイント
- 縁起の法=すべては相互依存で成り立つ
- 苦の原因は煩悩・執着、断てば解脱(涅槃)
- 慈悲=生きとし生けるものへのあわれみの心
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。