RN4-033|公共・倫理 対策問題
ブッダ入滅後の部派仏教についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
教団は上座部と大衆部などに分裂し、上座部の系統はスリランカから東南アジアへ伝わった
この問題のポイント
部派仏教の分裂(上座部・大衆部)と、上座部=南伝という伝播ルートを問う問題。大乗=北伝との対比で整理する。
解説
ブッダの入滅後およそ100年を経て、教団は戒律などの解釈をめぐって対立し、伝統を厳格に守ろうとする上座部と、柔軟な解釈を認める大衆部とに根本分裂した。その後さらに多くの部派に分かれたため、この時代の仏教を部派仏教という。
部派仏教では、出家して戒律を守り、修行に専念することが重んじられた。目標は、修行を完成した聖者である阿羅漢となることに置かれた。
伝播のルートは次のように対比される。
- 上座部の系統:スリランカから、ミャンマー・タイなど東南アジアへ(南伝仏教)。現在も上座部仏教として続く
- 後に興る大乗仏教:中央アジアから中国・朝鮮・日本へ(北伝仏教)
この南伝・北伝の対比は、地図と結びつけて問われる頻出事項である。
ひっかけポイント
上座部=南伝(スリランカ・東南アジア)、大乗=北伝(中国・日本)の経路の入れ替えが最頻出。部派仏教は出家中心である点も大乗との対比で問われる。
選択肢の確認
①「部派仏教の時代に、出家しない在家の信者だけで教団が構成されるようになった」
❌ 誤り。
誤答理由: 部派仏教は出家して戒律を守る修行者を中心とした。在家信者だけで教団が構成されたという説明は正反対である。
②「教団は上座部と大衆部などに分裂し、上座部の系統はスリランカから東南アジアへ伝わった」
✅ 正しい。
正解。ブッダ入滅後、教団は上座部と大衆部などに分裂し(部派仏教)、上座部の系統はスリランカから東南アジアへ南伝した。
③「教団は分裂することなく、単一の教団のまま現代まで続いている」
❌ 誤り。
誤答理由: 教団は戒律などの解釈をめぐり根本分裂し、さらに多くの部派に分かれた。単一のまま続いたという説明は部派仏教の成立と矛盾する。
④「上座部の系統は中国・朝鮮を経て日本へ伝わった」
❌ 誤り。
誤答理由: 中国・朝鮮・日本へ伝わった(北伝)のは大乗仏教の系統である。上座部は南伝であり、経路の入れ替えが誤り。
覚えるポイント
- 教団は上座部と大衆部に根本分裂
- 上座部系はスリランカ・東南アジアへ南伝
- 出家中心で阿羅漢を理想とした
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。