RN4-025|公共・倫理 対策問題
仏教の縁起の法についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
すべての事象は他との相互依存の関係の中で生じており、それ自体で独立に存在するものはないという真理である
この問題のポイント
縁起=相互依存による生起という定義を問う問題。ブッダが悟った真理の中核であり、無常・無我の教えの根拠でもある。
解説
縁起とは「縁って起こること」、すなわち、あらゆる事象は無数の原因(因)と条件(縁)が寄り集まって生じている、という真理である。ブッダが菩提樹の下で悟った**法(ダルマ)**の中心がこれである。
経典は「これあればかれあり、これ生ずればかれ生ず。これなければかれなく、これ滅すればかれ滅す」(要旨)と縁起を定式化する。
この真理からは次のことが導かれる。
- 条件によって生じたものは、条件が変われば必ず変化し滅びる(諸行無常)
- 他に依存せずそれ自体で存在する不変の実体(我)はない(諸法無我)
- 苦しみもまた、無明や渇愛という原因から縁起している。ゆえに原因を断てば苦は滅する
苦の成立と消滅を条件の連鎖として捉えるこの考え方が、四諦の実践論を支えている。後に竜樹は、縁起を徹底して空の思想を確立した。
ひっかけポイント
ブラフマンからの流出はウパニシャッド、天命による予定はイスラームの六信の枠組み。縁起は超越的な原理や神ではなく、事象間の相互依存関係を説く。
選択肢の確認
①「すべての事象は他との相互依存の関係の中で生じており、それ自体で独立に存在するものはないという真理である」
✅ 正しい。
正解。縁起とは、すべての事象は他との相互依存の関係の中で生起しており、それ自体で独立に存在するものはないという真理である。
②「万物は宇宙の根本原理ブラフマンから流出して生じるという真理である」
❌ 誤り。
誤答理由: 万物がブラフマンから生じるという考え方はウパニシャッド哲学のものである。縁起は根本原理からの流出ではなく相互依存を説く。
③「すべての出来事は神の天命によってあらかじめ定められているという真理である」
❌ 誤り。
誤答理由: 天命によりすべてが定められているという考え方はイスラームの六信などの枠組みである。縁起は条件が変われば結果も変わることを含意する。
④「運命は星の運行によって決定されており、占いによって知ることができるという真理である」
❌ 誤り。
誤答理由: 星の運行による運命決定と占いは、ブッダの説いた縁起の真理とは無関係である。仏教は占いに頼ることをむしろ戒めた。
覚えるポイント
- 縁起=あらゆる事象は相互依存によって生起する
- これあればかれあり、という定式
- 無常・無我、そして苦の克服可能性の根拠
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。