RN4-026公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(4) 仏教とインドの思想

仏教の三法印のうち諸行無常と諸法無我の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

あらゆる現象は生滅変化してとどまらず、永遠不変の実体としての我は存在しないという教えである

この問題のポイント

三法印のうち諸行無常(すべては変化する)と諸法無我(不変の実体はない)の内容を問う問題。無我がアートマン否定であることがカギ。

解説

仏教の根本的な真理観は、三法印諸行無常・諸法無我・涅槃寂静。一切皆苦を加えて四法印とも)にまとめられる。
諸行無常とは、あらゆる現象(諸行)は原因と条件によって生じたものであるから、絶えず生滅変化し、一瞬もとどまらないということである。
諸法無我とは、あらゆる存在(諸法)には、他から独立した永遠不変の実体(我・アートマン)は存在しないということである。これは、不変のアートマンを認め梵我一如を説いたウパニシャッド哲学への根本的な批判となっている。
人が苦しむのは、無常であるものを常と思い、無我であるものに我として執着するからである。無常・無我の真理を正しく見る(如実知見)とき、執着が離れ、涅槃寂静の安らぎが実現する。

ひっかけポイント
永遠不変のイデアはプラトン、不変の真の自己(アートマン)はウパニシャッド。仏教の無我はまさにその否定である点が最重要。

選択肢の確認

①「現象界の背後には永遠不変のイデアが存在し、魂は不滅であるという教えである」
誤り。
誤答理由: 永遠不変のイデアと魂の不滅はプラトンの思想であり、あらゆるものの無常・無我を説く仏教の真理観と正反対である。

②「宇宙の根本原理と自己とが一体であり、真の自己は永遠に変わらないという教えである」
誤り。
誤答理由: 宇宙の根本原理と不変の真の自己の一体を説くのはウパニシャッドの梵我一如であり、諸法無我はまさに不変のアートマンの否定である。

③「この世のすべては神の被造物として、創造されたときの姿を永遠に保つという教えである」
誤り。
誤答理由: 創造されたときの姿を永遠に保つという説明は諸行無常の正反対である。仏教ではすべての現象は縁起によって生滅変化する。

④「あらゆる現象は生滅変化してとどまらず、永遠不変の実体としての我は存在しないという教えである」
正しい。
正解。諸行無常はあらゆる現象が生滅変化してとどまらないこと、諸法無我は永遠不変の実体としての我が存在しないことを意味する。

覚えるポイント

  • 諸行無常=すべての現象は生滅変化する
  • 諸法無我=永遠不変の実体(我)は存在しない
  • 三法印=諸行無常・諸法無我・涅槃寂静

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

RN4-025RN4-027