RN4-028|公共・倫理 対策問題
仏教の四諦(四聖諦)の内容として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
人生は苦であり、苦には原因があり、原因を滅した境地があり、そこへ至る道があるという四つの真理である
この問題のポイント
四諦=苦諦・集諦・滅諦・道諦の構造を問う問題。診断から治療へと進む医師の論理にたとえられる体系性がカギ。
解説
四諦(諦=真理)は、ブッダが初転法輪で説いたとされる、仏教の教えの根本体系である。
- 苦諦:人生は思いどおりにならない苦であるという真理(一切皆苦・四苦八苦)
- 集諦:苦には原因があるという真理。原因は無明と渇愛(煩悩)である
- 滅諦:原因である煩悩を滅すれば、苦の消えた安らぎの境地(涅槃)が実現するという真理
- 道諦:涅槃に至るための修行の道があるという真理。その道が八正道である
この構成は、病状の確認(苦)→病因の診断(集)→治癒の可能性(滅)→処方(道)という医師の論理にたとえられる。神への祈りや祭式ではなく、原因の認識とその除去という道筋で苦に向き合う点に、仏教の実践的・合理的な性格がよく表れている。苦の認識は悲観ではなく、克服への第一歩なのである。
ひっかけポイント
四諦は徳目でも身分制度でもなく、四つの真理である。苦→集→滅→道の順序と、道諦の内容が八正道であるという接続が頻出。
選択肢の確認
①「生まれによって人間を四つの身分に区別する社会制度である」
❌ 誤り。
誤答理由: 生まれによる四つの身分の区別はインドのヴァルナ制の説明であり、ブッダの説いた四つの真理とはまったく別のものである。
②「人生は苦であり、苦には原因があり、原因を滅した境地があり、そこへ至る道があるという四つの真理である」
✅ 正しい。
正解。四諦は、人生は苦である(苦諦)、苦には原因がある(集諦)、原因を滅した境地がある(滅諦)、そこへ至る道がある(道諦)という四つの真理である。
③「誠実・勤勉・節約・忍耐という四つの生活上の徳目である」
❌ 誤り。
誤答理由: 誠実・勤勉などの生活徳目ではない。四諦は苦の診断から治療への道筋を示す四つの真理の体系である。
④「宇宙は地・水・火・風の四元素から構成されるという自然学説である」
❌ 誤り。
誤答理由: 四元素による宇宙の構成は古代ギリシアなどの自然学説であり、四諦とは無関係である。
覚えるポイント
- 四諦=苦諦・集諦・滅諦・道諦
- 集諦の中身は無明・渇愛、滅諦の境地は涅槃
- 道諦の具体的内容が八正道
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。