RN4-035公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(4) 仏教とインドの思想

大乗仏教における菩薩の修行である六波羅蜜の内容として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つの実践である

この問題のポイント

六波羅蜜の六項目を問う問題。八正道(初期仏教)・六信(イスラーム)・五常(儒教)との区別が決め手。

解説

六波羅蜜は、大乗仏教で菩薩が実践すべきとされる六つの修行である。波羅蜜とは、迷いの此岸から悟りの彼岸へ到ることを意味する。

  • 布施:財や教えを惜しみなく施す。利他の実践の第一
  • 持戒:戒めを守り、身を正す
  • 忍辱:苦難や侮辱に耐え忍ぶ
  • 精進:たゆまず努力する
  • 禅定:心を静め、精神を統一する
  • 智慧(般若):ものごとの真実の姿(空)を見抜く。六波羅蜜を完成させる根本
    布施が筆頭に置かれていることに、利他を重んじる大乗の精神がよく表れている。自らの悟りのための修行と、他者への働きかけとが一体となっている点が、六波羅蜜の特色である。
    初期仏教以来の八正道が出家修行者の自己完成の道であるのに対し、六波羅蜜は在家をも含めた菩薩の道であり、両者の対比が大乗仏教の性格の理解につながる。

ひっかけポイント
正見以下は八正道、神・天使以下はイスラームの六信、仁・義以下は儒教の徳目。六つ・八つといった数と項目の組合せの入れ替えが定番。

選択肢の確認

①「正見・正思・正語・正業・正命・正精進の六つの実践である」
誤り。
誤答理由: 正見・正思などは初期仏教以来の八正道の項目であり、大乗の菩薩の修行である六波羅蜜とは別の体系である。

②「神・天使・啓典・預言者・来世・天命の六つへの信仰である」
誤り。
誤答理由: 神・天使・啓典などはイスラームの六信であり、仏教の修行徳目ではない。数が同じ六つである点を利用した混同である。

③「仁・義・礼・智・信・忠の六つの徳目である」
誤り。
誤答理由: 仁・義・礼・智・信などは儒教の徳目であり、六波羅蜜とはまったく別系統である。

④「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つの実践である」
正しい。
正解。六波羅蜜は、菩薩が実践すべき布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つの修行である。

覚えるポイント

  • 六波羅蜜=布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧
  • 菩薩の修行であり布施(利他)が筆頭
  • 智慧(般若)が全体を完成させる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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