RN4-029|公共・倫理 対策問題
仏教の八正道についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
正見・正思など八つの正しい実践からなる、涅槃へ至るための修行の道である
この問題のポイント
八正道の性格(道諦の具体的内容としての修行法)を問う問題。六波羅蜜(大乗の徳目)との区別もポイント。
解説
八正道は、四諦の道諦の具体的内容であり、涅槃へ至るための八つの正しい実践である。
- 正見:四諦・縁起の真理を正しく見る
- 正思:正しく考え、意図する
- 正語:うそや悪口を離れた正しい言葉
- 正業:殺生や盗みを離れた正しい行い
- 正命:正しい生活・生業
- 正精進:正しい努力
- 正念:正しい心くばり・気づき
- 正定:正しい瞑想・精神統一
ここでいう「正しさ」とは、快楽と苦行の両極端を離れた中道にかなうことである。どれか一つを行えばよいのではなく、八つは互いに支え合う一連の実践であり、戒(生活の規律)・定(精神統一)・慧(智慧)の三学に整理されることもある。
無明と渇愛という苦の原因を、正しい見方と生き方の全体によって断つところに、八正道の意義がある。
ひっかけポイント
布施・持戒以下の六つは大乗仏教の菩薩の修行である六波羅蜜で、八正道との入れ替えが定番。八正道は初期仏教以来の道諦の内容である。
選択肢の確認
①「正見・正思など八つの正しい実践からなる、涅槃へ至るための修行の道である」
✅ 正しい。
正解。八正道は正見・正思・正語・正業・正命・正精進・正念・正定の八つの正しい実践であり、道諦の具体的内容として涅槃へ至る道を示す。
②「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六つの修行に二つを加えたものである」
❌ 誤り。
誤答理由: 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧は大乗仏教の菩薩の修行である六波羅蜜であり、八正道とは別の徳目体系である。
③「八人の高僧が定めた、教団運営のための八か条の規則である」
❌ 誤り。
誤答理由: 八正道は高僧の定めた教団規則ではなく、ブッダが道諦として説いた修行の道そのものである。
④「快楽の追求を勧める八つの生活術である」
❌ 誤り。
誤答理由: 八正道の正しさは快楽と苦行の両極端を離れた中道にかなうことであり、快楽の追求を勧める生活術ではない。
覚えるポイント
- 八正道は道諦の具体的内容
- 正見・正思・正語・正業・正命・正精進・正念・正定
- その精神は両極端を離れた中道
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。