RN4-030公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(4) 仏教とインドの思想

仏教の中道についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

快楽の追求と苦行という両極端を離れた、悟りに至る正しい実践のあり方である

この問題のポイント

中道=両極端を離れること、という定義を問う問題。単なる折衷や妥協ではない点、ブッダ自身の遍歴に根ざす点がカギ。

解説

中道とは、快楽主義苦行主義という二つの極端を離れた、悟りに至る正しい道のあり方である。
ブッダは、出家前には王宮で快楽の生活を送り、出家後は6年にわたり激しい苦行を実践した。しかしそのいずれもが悟りをもたらさないことを身をもって知り、両極端を捨てて瞑想に向かい、悟りを開いた。初転法輪では、出家者はこの二辺に近づいてはならないと説いたと伝えられる。
注意すべきは、中道が両者の中間をとる折衷や妥協ではないことである。快楽と苦行のどちらもが「身体か快楽か」への執着である点で誤っており、その執着の次元そのものを離れることが中道である。
中道の具体的内容が八正道であり、後の大乗仏教では、竜樹が有と無の両極端を離れたの立場を中道として理論化した。

ひっかけポイント
中道を数値的な中間・折衷とする説明が定番の誤り。両極端への執着そのものを離れるのが中道であり、八正道がその実践である。

選択肢の確認

①「快楽の追求と苦行という両極端を離れた、悟りに至る正しい実践のあり方である」
正しい。
正解。中道とは、快楽の追求と苦行という両極端を離れた、悟りに至る正しい実践のあり方であり、その具体的内容が八正道である。

②「あらゆる問題について、常に両者の主張の中間の数値をとる妥協の技術である」
誤り。
誤答理由: 中道は両者の中間の数値をとる妥協や折衷の技術ではない。両極端への執着の次元そのものを離れることが中道である。

③「快楽と苦行を日替わりで交互に行う修行法である」
誤り。
誤答理由: 快楽と苦行を交互に行うのでは両極端を往復しているだけであり、その両方を離れるという中道の趣旨に反する。

④「いかなる判断も下さずに沈黙を守り続ける態度である」
誤り。
誤答理由: 中道は判断の放棄や沈黙の態度ではなく、八正道という積極的な実践の道として示された。

覚えるポイント

  • 中道=快楽と苦行の両極端を離れる
  • 折衷や妥協ではなく執着からの離脱
  • 具体的実践が八正道

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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