RN4-032公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(4) 仏教とインドの思想

ブッダが入滅に際して残したとされる自灯明・法灯明の教えの説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

自らをよりどころとし、真理である法をよりどころとして、他のものに頼るなという教えである

この問題のポイント

自灯明・法灯明の内容を問う問題。師の死後のよりどころを「自己」と「法」に求める、仏教の自覚的・自律的性格がカギ。

解説

80歳で死(入滅)を目前にしたブッダは、師を失うことを嘆く弟子のアーナンダに対して、次のように説いたと伝えられる。
自らを灯明とし、自らをよりどころとして、他人をよりどころとせず、法を灯明とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ」(要旨)。これが自灯明・法灯明の教えである。
ここには仏教の本質がよく表れている。救いは、教祖の権威や神の恩恵に依存することによってではなく、ブッダの悟った**真理(法・ダルマ)**を、自らが学び実践することによって実現される。ブッダは崇拝すべき神ではなく、真理に目覚めた先達なのである。
「怠ることなく修行を完成させよ」(要旨)という言葉を最後に残して、ブッダは入滅したと伝えられる。

ひっかけポイント
権威への服従や教祖の神格化は、自灯明・法灯明の精神と正反対。よりどころは「自己」と「法」の二つである点を正確に。

選択肢の確認

①「灯火を絶やさず神殿に供え続けることで救われるという教えである」
誤り。
誤答理由: 灯明は神殿に供える実際の灯火ではなく、闇を照らすよりどころの比喩である。祭儀による救いを説いたものではない。

②「死後は残された弟子が新たな教祖として神格化されるべきだという教えである」
誤り。
誤答理由: ブッダは自分や弟子の神格化を求めておらず、残るべきは法(真理)であるとした。教祖の神格化は教えの趣旨に反する。

③「自らをよりどころとし、真理である法をよりどころとして、他のものに頼るなという教えである」
正しい。
正解。自灯明・法灯明は、自らをよりどころとし、真理である法をよりどころとして、他のものに頼るなという、入滅を前にしたブッダの教えである。

④「偉大な指導者の権威に絶対的に服従せよという教えである」
誤り。
誤答理由: 指導者の権威への絶対服従は、自らと法をよりどころとせよという教えの精神と正反対である。

覚えるポイント

  • 自灯明=自らをよりどころとする
  • 法灯明=真理(ダルマ)をよりどころとする
  • 他への依存ではなく自らの実践を重んじる仏教の精神

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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