RN4-022公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(4) 仏教とインドの思想

ジャイナ教の開祖ヴァルダマーナの教えとして最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

徹底した不殺生の戒めと苦行・禁欲の実践によって、業を滅し解脱に至ることを説いた

この問題のポイント

ジャイナ教の二大特徴(不殺生の徹底と苦行主義)を問う問題。苦行を捨てたブッダとの対比が最大のポイント。

解説

紀元前6〜前5世紀頃のインドでは、バラモンの祭式主義や身分制に批判的な自由な思想家たちが登場した。その代表が、ジャイナ教の開祖ヴァルダマーナ(尊称マハーヴィーラ=偉大な勇者)と、仏教の開祖ブッダである。
ヴァルダマーナは、業を身にまとわせる行為を断つことで解脱に至ると考え、次の実践を説いた。

  • **不殺生(アヒンサー)**の徹底:あらゆる生き物を傷つけない。小さな虫を踏まないよう注意を払うほど徹底された
  • 苦行・禁欲:断食などの厳しい苦行によって過去の業を滅する
    この禁欲主義的な教えは現代インドのジャイナ教徒にも受け継がれ、不殺生の思想はガンディーの非暴力主義にも影響を与えた。
    同時代のブッダが苦行を捨てて中道を説いたのと対照的であり、この違いが試験で最も問われる。

ひっかけポイント
中道はブッダ、祭式重視はバラモン教。ジャイナ教=苦行の肯定、仏教=苦行の否定(中道)という対比を正確に。

選択肢の確認

①「苦行を無意味として退け、快楽と苦行の両極端を離れる中道を説いた」
誤り。
誤答理由: 苦行を捨てて中道を説いたのは仏教のブッダである。ジャイナ教はむしろ苦行の実践を解脱への道として肯定した。

②「祭式を正しく行うことで神々の恩恵を得られると説き、バラモンの権威を強化した」
誤り。
誤答理由: 祭式によるバラモンの権威の強化はバラモン教の立場である。ヴァルダマーナは祭式主義を批判した自由思想家の一人である。

③「宇宙の根本原理と自己との一体を悟る梵我一如によって解脱に至ると説いた」
誤り。
誤答理由: 梵我一如による解脱はヴェーダの権威を認めるウパニシャッド哲学の思想である。ジャイナ教はヴェーダの権威を認めず、不殺生と苦行によって業を滅することを解脱の道とした。

④「徹底した不殺生の戒めと苦行・禁欲の実践によって、業を滅し解脱に至ることを説いた」
正しい。
正解。ヴァルダマーナ(マハーヴィーラ)は、徹底した不殺生(アヒンサー)と苦行・禁欲の実践により業を滅して解脱に至ることを説いた。

覚えるポイント

  • ヴァルダマーナ(マハーヴィーラ)がジャイナ教を開く
  • 不殺生(アヒンサー)の徹底と苦行・禁欲
  • 苦行を捨てた仏教の中道と対比される

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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