KO5-005公共・倫理 対策問題

公共A 公共の扉(2) 人間としての在り方生き方

ブッダ(ゴータマ・シッダッタ)の教えの説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

すべての事象は相互に依存し合って生じるという縁起の法を説き、煩悩の火が吹き消された安らぎの境地を理想とした

この問題のポイント

仏教の根本思想である縁起と四法印の理解を問う。諸法無我の立場と、一神教(イスラーム・ユダヤ教)との区別が判断の軸。

解説

ブッダは紀元前5世紀ごろのインドで、人生の苦の原因とその克服の道を説いた。
根本にあるのは、すべての事象は無数の原因や条件が相互に依存し合って生じるという縁起の法である。この道理を知らない無明から、ものごとへの執着である煩悩が生まれ、苦をもたらす。
仏教の根本的な考えは四法印にまとめられる。人生は苦であるという一切皆苦、すべては移り変わるという諸行無常、永遠不変の実体としての我は存在しないという諸法無我、煩悩の火が吹き消された安らぎの境地である涅槃寂静である。
苦の克服のためには、快楽と苦行の両極端を離れた中道に立ち、正見・正思など八正道の実践が説かれた。また、生きとし生けるものへの慈悲の心が重んじられた。

ひっかけポイント
諸法無我の教えに反して「不変の自我の実在」を認める選択肢が定番のひっかけ。信仰告白・礼拝などの五行はイスラーム、律法と選民思想はユダヤ教で、宗教間の教義の混同に注意。

選択肢の確認

①「永遠不変の自我が実在することを悟りの根拠とした」
誤り。
誤答理由: 仏教は永遠不変の実体としての我を認めない諸法無我を説く。不変の自我の実在を悟りの根拠とするのは、四法印の教えと正反対である。

②「唯一神への信仰告白や礼拝などの実践を信者の義務とした」
誤り。
誤答理由: 信仰告白や礼拝などの五行はイスラームの実践である。仏教は唯一神への信仰ではなく、法(真理)の悟りによる苦からの解放を説く。

③「神との契約に基づき律法を守る民だけが救われると説いた」
誤り。
誤答理由: 神との契約と律法の遵守、選ばれた民の救いはユダヤ教の特徴である。仏教の教えとは宗教の系統が異なる。

④「すべての事象は相互に依存し合って生じるという縁起の法を説き、煩悩の火が吹き消された安らぎの境地を理想とした」
正しい。
正解。ブッダの根本思想は、すべての事象が相互依存によって生じるという縁起の法であり、煩悩の火が吹き消された涅槃寂静の境地が理想とされた。

覚えるポイント

  • 縁起の法が根本、無明と煩悩が苦の原因
  • 四法印(一切皆苦・諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)
  • 中道・八正道の実践と慈悲の心

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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