KO5-004|公共・倫理 対策問題
中国の諸子百家の思想家とその主張の組合せとして最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
孔子は、仁と礼に基づき、為政者の徳によって民を治める徳治主義を説いた
この問題のポイント
諸子百家の各学派の主張の対応関係を問う。儒家・道家・墨家・法家の基本主張を思想家と正しく結び付けられるかが鍵。
解説
春秋戦国時代の中国では、乱世を治める道をめぐって諸子百家と呼ばれる多くの思想家が現れた。
儒家の祖孔子は、人を愛する心である仁と、それが行為として現れた社会規範である礼を重んじ、刑罰ではなく為政者の徳によって民を感化する徳治主義を説いた。仁の内実は、まごころ(忠)と思いやり(恕)である。
孔子を継いだ孟子は人間の本性を善とする性善説に立ち、仁義に基づく王道政治を主張した。一方荀子は本性を悪とみる性悪説に立ち、礼による矯正を重視した。
道家の老子や荘子は、人間の作為を捨てて無為自然に生きることを理想とし、墨子は無差別の愛である兼愛と戦争否定の非攻を説いた。韓非子ら法家は、法と信賞必罰による法治主義を主張し、秦の統一を支えた。
ひっかけポイント
性善説の孟子と性悪説の荀子の入れ替え、兼愛の墨子と無為自然の老荘の入れ替えが定番。徳治主義(儒家)と法治主義(法家)の対比も頻出である。
選択肢の確認
①「孔子は、仁と礼に基づき、為政者の徳によって民を治める徳治主義を説いた」
✅ 正しい。
正解。孔子は人を愛する仁とその発現である礼を重んじ、刑罰ではなく為政者の徳による感化で民を治める徳治主義を説いた。仁の内実は忠(まごころ)と恕(思いやり)である。
②「孟子は、人間の本性を悪とみて、礼による矯正を重視した」
❌ 誤り。
誤答理由: 性悪説に立ち礼による矯正を重視したのは荀子である。孟子は性善説に立って仁義に基づく王道政治を説いた。孟子と荀子の入れ替えが定番のひっかけ。
③「老子は、自他を区別せずすべての人を愛する兼愛を説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: 無差別の愛である兼愛を説いたのは墨子である。老子は作為を捨てた無為自然を理想とする道家の祖で、学派の看板概念が入れ替えられている。
④「韓非子は、作為を捨てて無為自然に生きることを理想とした」
❌ 誤り。
誤答理由: 無為自然は老子・荘子ら道家の理想である。韓非子は法家であり、法と信賞必罰による法治主義を説いて儒家の徳治主義と対立した。
覚えるポイント
- 孔子は仁と礼、徳治主義。仁は忠と恕
- 孟子は性善説と王道政治、荀子は性悪説と礼治
- 老荘は無為自然、墨子は兼愛非攻、韓非子は法治主義
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。