RN4-019|公共・倫理 対策問題
古代インドのバラモン教についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
聖典ヴェーダに基づき、司祭階級バラモンが執り行う祭式を中心とする宗教である
この問題のポイント
インド思想の出発点であるバラモン教の骨格を問う問題。「ヴェーダ」「バラモン」「祭式中心」の3点セットで解ける。
解説
古代インドでは、紀元前1500年頃に進入したアーリヤ人の宗教としてバラモン教が成立した。
その聖典が、神々への賛歌や祭式の規定を集めた『ヴェーダ』である(最古のものは『リグ・ヴェーダ』)。祭式を正しく行えば神々の力を動かせると考えられたため、祭式を独占する司祭階級バラモンが社会の最上位に立った。
社会は、バラモン(司祭)・クシャトリヤ(王侯・武人)・ヴァイシャ(庶民)・シュードラ(隷属民)というヴァルナ制と呼ばれる身分制度によって秩序づけられ、これが後のカースト制度の基礎となった。
やがて形式化した祭式至上主義への反省から、宇宙と自己の真理を内面的な思索で探究するウパニシャッド哲学が生まれ、さらに祭式や身分制を批判する仏教・ジャイナ教などの新しい思想が登場する。
ひっかけポイント
アッラーはイスラーム、四諦・八正道は仏教の説明。バラモン教は祭式中心・身分制と結びついた宗教であり、その批判から仏教などが生まれたという流れを押さえる。
選択肢の確認
①「身分の区別をいっさい認めず、祭式を完全に廃止した宗教である」
❌ 誤り。
誤答理由: バラモン教はバラモンを頂点とするヴァルナ制の身分秩序と結びついており、身分の否定や祭式の廃止はその正反対である。
②「聖典ヴェーダに基づき、司祭階級バラモンが執り行う祭式を中心とする宗教である」
✅ 正しい。
正解。バラモン教は聖典ヴェーダに基づき、司祭階級バラモンが執り行う祭式を中心とする古代インドの宗教である。
③「唯一神アッラーへの帰依を説き、偶像崇拝を厳しく禁じる宗教である」
❌ 誤り。
誤答理由: アッラーへの帰依と偶像崇拝の禁止はイスラームの説明であり、多神教的で祭式中心のバラモン教とはまったく異なる。
④「開祖ブッダの説いた四諦と八正道を根本の教えとする宗教である」
❌ 誤り。
誤答理由: 四諦と八正道はブッダの説いた仏教の教えである。仏教はむしろバラモン教の祭式主義への批判から生まれた。
覚えるポイント
- 聖典はヴェーダ、担い手は司祭階級バラモン
- 祭式中心主義とヴァルナ制(身分制度)
- その批判からウパニシャッド哲学や仏教が登場
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。