RN4-021|公共・倫理 対策問題
古代インドの輪廻と業の思想についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
生前の行為である業に応じて生まれ変わりを繰り返すとされ、この輪廻からの解脱が理想とされた
この問題のポイント
輪廻・業・解脱という3概念の関係を問う問題。輪廻が「苦」と捉えられたからこそ解脱が理想となる、という価値の向きがカギ。
解説
古代インドでは、生あるものは死後も別の生を受けて生まれ変わりを繰り返すと考えられた。これが輪廻(輪廻転生)である。
生まれ変わりの行き先を決めるのは、その人の生前の行為、すなわち業(カルマ)である。善い行為は善い果報を、悪い行為は悪い果報をもたらすという因果応報の考え方が、輪廻思想と結びついていた。
重要なのは、輪廻が永遠の生命として喜ばれたのではなく、生老病死の苦しみを際限なく繰り返す苦として受けとめられたことである。そこで、輪廻の鎖から抜け出す解脱こそが人生の究極の理想とされた。
ウパニシャッド哲学は梵我一如の悟りによる解脱を説き、仏教は煩悩を滅した涅槃による解脱を説くなど、解脱への道の違いが各思想の個性となっている。
ひっかけポイント
輪廻を望ましい永遠の生命とする説明は価値の向きが逆。業と無関係に偶然で決まるという説明も、因果応報の考え方に反する。
選択肢の確認
①「生前の行為である業に応じて生まれ変わりを繰り返すとされ、この輪廻からの解脱が理想とされた」
✅ 正しい。
正解。生前の行為である業(カルマ)に応じて生まれ変わりを繰り返すのが輪廻であり、輪廻は苦と捉えられ、そこからの解脱が理想とされた。
②「人は一度死ねば完全に消滅するので、死後の運命を考える必要はないとされた」
❌ 誤り。
誤答理由: 死による完全な消滅という考え方は輪廻思想の否定である。古代インドでは生あるものは死後も生を繰り返すと考えられた。
③「生まれ変わりの行き先は偶然だけで決まり、生前の行為とは無関係とされた」
❌ 誤り。
誤答理由: 生まれ変わりの行き先は偶然ではなく生前の業によって決まるとされた。因果応報の考え方が輪廻思想の核心である。
④「輪廻は喜ばしい永遠の生命の象徴であり、そこから逃れる必要はないとされた」
❌ 誤り。
誤答理由: 輪廻は永遠の生命として喜ばれたのではなく、苦の際限ない繰り返しと受けとめられた。だからこそ解脱が理想とされた。
覚えるポイント
- 輪廻=業に応じた生まれ変わりの繰り返し
- 輪廻は苦と捉えられ、解脱が理想とされた
- 因果応報の思想がインド諸思想の共通枠組み
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。