RN4-003公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

古代イスラエルの預言者についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

神の言葉を預かって民に伝え、律法から離れた人々の堕落を批判して悔い改めを迫った

この問題のポイント

預言者の役割を問う問題。「予言者(未来を言い当てる者)」ではなく「預言者(神の言葉を預かる者)」という語義の理解がカギ。

解説

預言者とは、神の言葉を預かり、それを民に告げ知らせる者をいう。未来を言い当てる予言者と混同しやすいが、本質は神意の代弁者である。
古代イスラエルでは、王国の危機の時代にイザヤエレミヤらの預言者が現れた。彼らは、律法を忘れて形だけの祭儀に走り、不正を行う人々の堕落を厳しく批判し、神の裁きを警告して悔い改めを迫った。
また預言者たちは、苦難の先に神の救済があること、すなわちメシアの到来を語り、民族の信仰を支えた。
預言者は自らの言葉ではなく神から預かった言葉を語る点で、権力者にも恐れず民族の罪を告発できた。
こうした預言者の伝統は、のちのイエスの活動の背景となり、さらにイスラームでは、モーセやイエスも預言者の系列に位置づけられ、ムハンマドが最後の預言者とされる。

ひっかけポイント
預言者と予言者(占い師)の混同が最頻出。また祭司(祭儀の担当者)との区別も問われる。預言者はむしろ形式化した祭儀を批判した側である。

選択肢の確認

①「神の言葉を預かって民に伝え、律法から離れた人々の堕落を批判して悔い改めを迫った」
正しい。
正解。預言者は神の言葉を預かって民に伝える者であり、イザヤやエレミヤは律法から離れた民の堕落を批判し悔い改めを迫った。

②「未来の吉凶を占いによって言い当てることを職業とした民間の占星術師である」
誤り。
誤答理由: 未来を言い当てる予言者・占い師との混同である。預言者の本質は神意の代弁者であり、占星術を職業とする者ではない。

③「神殿での祭儀を執り行う世襲の祭司であり、政治権力の頂点に立った」
誤り。
誤答理由: 祭司との混同である。預言者はむしろ形式化した祭儀や社会の不正を批判する側であり、世襲の祭儀職でも政治権力の頂点でもない。

④「神の存在を否定し、理性のみに基づく合理的な生活を民衆に説いた」
誤り。
誤答理由: 預言者は神の言葉を伝える者であり、神の存在の否定は役割と正反対である。理性のみの合理的生活を説いたという説明も当てはまらない。

覚えるポイント

  • 預言者=神の言葉を預かって伝える者
  • イザヤ・エレミヤらが堕落を批判し悔い改めを説いた
  • 預言者の伝統はキリスト教・イスラームに継承

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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