RN4-002公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

ユダヤ教の選民思想とメシア待望についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

神に選ばれた民として律法を守る使命を負うと自覚し、苦難の中で救世主メシアの到来を待ち望んだ

この問題のポイント

選民思想とメシア待望の関係を問う問題。民族的苦難の歴史が救済者への待望を生んだという流れをつかむ。

解説

ユダヤ教の選民思想とは、イスラエル民族が唯一神ヤハウェに選ばれた民であり、神との契約である律法を守る特別な使命を負うという自覚である。単なる優越感ではなく、契約と使命の思想である点に注意したい。
イスラエル民族は王国の分裂や滅亡、バビロン捕囚など度重なる民族的苦難を経験した。その中で、神が遣わす救済者メシア(救世主)がやがて到来し、民を救うというメシア待望の信仰が強まった。
メシアはヘブライ語で「油を注がれた者」を意味し、ギリシア語訳がキリストである。イエスをこのメシアと信じる人々からキリスト教が生まれたが、ユダヤ教はイエスをメシアとは認めず、その到来をなお待ち続けている。
このように、民族の苦難の歴史と救済への希望が一体となっている点が、ユダヤ教を理解する鍵である。

ひっかけポイント
選民思想を富や成功の話にすり替える選択肢に注意。またメシア待望は将来の到来への待望であり、モーセで完結したという説明は誤り。

選択肢の確認

①「選民思想とは、経済的に豊かな者だけが救われるという教えである」
誤り。
誤答理由: 選民思想は神との契約と使命の自覚であり、経済的な豊かさによる救いの区別という発想はユダヤ教には存在しない。

②「神に選ばれた民として律法を守る使命を負うと自覚し、苦難の中で救世主メシアの到来を待ち望んだ」
正しい。
正解。選民思想は神に選ばれ律法を守る使命の自覚であり、バビロン捕囚などの苦難の中で救世主メシアの到来への待望が強まった。

③「全人類が等しく神に選ばれているので、特定の民族の使命という考え方は存在しない」
誤り。
誤答理由: 選民思想はイスラエル民族が特別に選ばれたとする考え方であり、全人類が等しく選ばれているという説明はその否定になっている。

④「メシアはすでにモーセとして到来したと考え、それ以後の救済者の出現は待望されなかった」
誤り。
誤答理由: モーセは律法を授かった預言者であってメシアではない。メシアはやがて到来する救済者として待ち望まれ続けた点が選民思想と結びつく。

覚えるポイント

  • 選民思想=神に選ばれ律法を守る使命の自覚
  • バビロン捕囚などの苦難がメシア待望を強めた
  • メシアのギリシア語訳がキリスト

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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