RN-A3-01|公共・倫理 対策問題
ユダヤ教についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
ユダヤ教は、唯一神ヤハウェへの信仰を核とし、神がイスラエルの民に与えた律法を守ることを重んじる民族宗教である
この問題のポイント
キリスト教の母体となったユダヤ教の基本性格を問う問題。「唯一神ヤハウェ」「律法」「選民思想をもつ民族宗教」の3点で解ける。
解説
ユダヤ教は、古代イスラエルの民(ユダヤ人)の宗教である。その核心は、天地を創造した唯一神ヤハウェへの信仰にある。
神はイスラエルの民を特別に選んで契約を結んだとされ(選民思想)、民は神から与えられた律法(トーラー)を守ることを義務とした。律法の中心が、指導者モーセが出エジプトの途上、シナイ山で神から授かったとされる十戒である。ヤハウェ以外の神を拝むことや偶像を作ることの禁止などが定められている。
また、民が律法に背いたとき、神の言葉を預かって民に悔い改めを迫った人々を預言者という。占い師ではなく、神の言葉を伝える者である点に注意したい。
ユダヤ教は特定の民族と結びついた民族宗教であり、この点で、民族を超えて広がった世界宗教であるキリスト教・イスラーム・仏教と区別される。イエスはこのユダヤ教の伝統の中に現れ、律法の形式化を批判して愛の教えを説いた。
ひっかけポイント
ユダヤ教を世界宗教とする選択肢が定番の誤り。十戒を授かったのはモーセであり、イエスとの入れ替えに注意。預言者は「予言者(未来を言い当てる人)」ではない。
選択肢の確認
①「預言者とは、占いによって未来の出来事を言い当てる職業人を指す」
❌ 誤り。
誤答理由: 預言者は神の言葉を預かって民に伝える者であり、占いで未来を言い当てる予言者とは異なる。
②「ユダヤ教は、唯一神ヤハウェへの信仰を核とし、神がイスラエルの民に与えた律法を守ることを重んじる民族宗教である」
✅ 正しい。
正解。ユダヤ教は唯一神ヤハウェへの信仰と律法の遵守を核とし、神に選ばれたイスラエルの民の宗教という選民思想をもつ民族宗教である。
③「ユダヤ教は、民族の枠を超えてすべての人の救済を説く世界宗教として成立した」
❌ 誤り。
誤答理由: ユダヤ教は特定の民族と結びついた民族宗教である。民族を超えた世界宗教はキリスト教・イスラーム・仏教などを指す。
④「モーセの十戒は、イエスがシナイ山で神から授かったものとされる」
❌ 誤り。
誤答理由: 十戒をシナイ山で授かったとされるのはモーセである。イエスは十戒より千年以上後のユダヤ教の伝統の中に現れた。
覚えるポイント
- 唯一神ヤハウェ・律法(十戒)・選民思想
- 十戒はモーセがシナイ山で授かった
- ユダヤ教は民族宗教、キリスト教などは世界宗教
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。