RN4-001公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(3) キリスト教とイスラーム

ユダヤ教の特徴についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

唯一神ヤハウェを信仰し、モーセを通じて与えられた律法を守ることを神との契約の中心とする

この問題のポイント

ユダヤ教の骨格を問う基本問題。「唯一神ヤハウェ」「モーセ」「律法」の3つのキーワードの結び付きで解ける。

解説

ユダヤ教は、古代イスラエル民族の間に成立した一神教であり、天地を創造した唯一神ヤハウェを信仰する。
伝承によれば、モーセはエジプトで奴隷状態にあった民を率いて脱出し(出エジプト)、シナイ山で神から十戒を授かった。十戒を核とする律法(トーラー)を守ることが、神とイスラエル民族との契約の中心である。
ヤハウェは偶像崇拝を厳しく禁じ、契約に背く者を裁く裁きの神・義の神としての性格を持つ。聖典は後にキリスト教で『旧約聖書』と呼ばれる文書群である。
律法には十戒のほか、安息日の遵守や食物の規定など、生活全体にわたる細かな定めが含まれ、これを守り抜くことが信仰の実践そのものとされた。
この律法主義と選民思想は、のちにイエスの教えが生まれる土壌となった。

ひっかけポイント
一神教のユダヤ教に多神教や偶像礼拝の説明を当てる誤りが定番。無差別の愛はイエス、ムハンマドと巡礼はイスラームの説明である。

選択肢の確認

①「神の愛は民族の区別なくすべての人に無差別に注がれると説き、律法の遵守を不要とした」
誤り。
誤答理由: 神の愛が無差別に注がれると説き律法の形式主義を相対化したのはイエスの教えである。ユダヤ教はあくまで律法の遵守を救いの中心に置く。

②「開祖ムハンマドが受けた啓示を聖典とし、メッカへの巡礼を義務とする」
誤り。
誤答理由: ムハンマドへの啓示とメッカ巡礼はイスラームの説明である。ユダヤ教の預言者はモーセらであり、聖典も後に旧約聖書と呼ばれる文書群である。

③「唯一神ヤハウェを信仰し、モーセを通じて与えられた律法を守ることを神との契約の中心とする」
正しい。
正解。ユダヤ教は唯一神ヤハウェを信仰し、モーセが授かった十戒を核とする律法(トーラー)の遵守を神との契約の中心とする一神教である。

④「多くの神々を信仰し、祭壇に神々の像を安置して礼拝することを重んじる」
誤り。
誤答理由: ユダヤ教は多神教ではなく徹底した一神教であり、十戒は偶像を造って拝むことを厳しく禁じている。神々の像の礼拝は正反対の説明である。

覚えるポイント

  • 唯一神ヤハウェとの契約=律法(トーラー)の遵守
  • モーセが出エジプトを導き十戒を授かった
  • 裁きの神・義の神という性格と偶像崇拝の禁止

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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