RN2-A07公共・倫理 対策問題

倫理A 人間としての在り方生き方(2) ギリシアの思想

プラトンのイデア論についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

プラトンは、感覚でとらえられる個々の事物を超えた永遠不変の実在をイデアと呼び、魂がイデアへあこがれる衝動をエロースと呼んだ

この問題のポイント

イデア論の基本構造を問う問題。「現象界(感覚)とイデア界(理性)の二世界論」と「エロース=イデアへのあこがれ」がわかれば解ける。

解説

プラトンは、師ソクラテスが問い続けた「善とは何か」「美とは何か」への答えを、イデアの理論として展開した。
私たちが感覚でとらえる現実の世界(現象界)の事物は、生成し消滅する不完全なものである。個々の美しい花はやがて枯れるが、それらを美しくしている「美そのもの」は変わらない。このような、個々の事物を超えた永遠不変の真の実在がイデアであり、感覚ではなく理性によってのみとらえられる。イデアの中で最高のものが善のイデアである。
プラトンによれば、魂はかつてイデア界にあってイデアを見ていたが、肉体に宿るときにそれを忘れた。感覚的な事物をきっかけにイデアを思い出すことが想起(アナムネーシス)であり、魂が本来のふるさとであるイデア界を恋い慕うあこがれの衝動エロースである。エロースは肉体的欲望ではなく、真実在へと魂を高める哲学の原動力とされた。
個々の事物とは別にイデアの世界を立てるこの二世界論は、イデアを事物に内在する形相とみる弟子アリストテレスによって批判されることになる。

ひっかけポイント
エロースを感覚的欲望とする定義のすり替えが定番。「イデアは事物に内在する」はアリストテレスの立場であり、プラトンとの入れ替えに注意。知識の源泉は感覚ではなく理性である。

選択肢の確認

①「プラトンは、感覚的な経験こそが最も確実な知識の源泉であると考えた」
誤り。
誤答理由: プラトンにおいて感覚は移ろう現象をとらえるにすぎず、イデアの認識は理性によるとされた。

②「プラトンは、感覚でとらえられる個々の事物を超えた永遠不変の実在をイデアと呼び、魂がイデアへあこがれる衝動をエロースと呼んだ」
正しい。
正解。プラトンは個々の事物を超えた永遠不変の実在をイデアと呼び、魂がイデアへあこがれる衝動をエロースと呼んだ。

③「プラトンのいうエロースとは、感覚的な快楽を求める肉体的な欲望のことである」
誤り。
誤答理由: エロースは魂がイデアを恋い慕うあこがれであり、肉体的・感覚的欲望とする説明は定義のすり替えである。

④「プラトンは、イデアは個々の事物に内在し、事物を離れては存在しないとした」
誤り。
誤答理由: 本質が個々の事物に内在するとしたのはアリストテレス(形相)である。プラトンはイデアを事物を超えた実在とした。

覚えるポイント

  • イデア=永遠不変の真実在、理性でとらえる
  • エロース=イデアへのあこがれ、想起(アナムネーシス)
  • 最高のイデアは善のイデア

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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