SG5-033地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(1) 生活文化の多様性と国際理解

旧ユーゴスラビアに関する説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

多くの民族・宗教・言語が混在する連邦国家であったが、1990年代に解体し、ボスニア・ヘルツェゴビナなどで激しい民族紛争が起こった

この問題のポイント

バルカン半島の旧ユーゴスラビアが「民族のモザイク」であったことと、解体に伴う紛争の理解を問う。

解説

旧ユーゴスラビアは、ヨーロッパ南東部のバルカン半島にあった連邦国家である。
この地域は歴史的に諸勢力の支配が交錯したため、セルビア人・クロアチア人・スロベニア人など多くの民族が入り組んで居住し、宗教も正教会・カトリック・イスラームが併存する**「民族のモザイク」と呼ばれる地域であった。連邦は「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」と形容されたほど多様であった。
冷戦終結後の1990年代、各共和国が次々と独立を宣言して
連邦は解体し、その過程でボスニア・ヘルツェゴビナ紛争**など激しい民族紛争が起こり、多数の犠牲者と難民が生じた。コソボでは、セルビアからの独立をめぐる紛争が起こり、2008年に独立を宣言したが、承認しない国も残る。

ひっかけポイント
旧ユーゴスラビアを単一民族・単一宗教とする選択肢は正反対の説明。正教会(セルビア人)・カトリック(クロアチア人)・イスラーム(ボシュニャク人)の併存という宗教構成が判断材料になる。

選択肢の確認

①「南アメリカ大陸に位置した連邦国家である」
誤り。
誤答理由: 旧ユーゴスラビアはヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置した国であり、南アメリカ大陸ではない。

②「国民のすべてがカトリックを信仰する宗教的に均質な国であった」
誤り。
誤答理由: 宗教は正教会・カトリック・イスラームが併存しており、カトリックのみという説明は誤り。宗教の多様性こそ対立の背景となった。

③「多くの民族・宗教・言語が混在する連邦国家であったが、1990年代に解体し、ボスニア・ヘルツェゴビナなどで激しい民族紛争が起こった」
正しい。
正解。旧ユーゴスラビアは多民族・多宗教・多言語のモザイク国家で、1990年代の解体過程でボスニア・ヘルツェゴビナ紛争などの激しい民族紛争が起こった。

④「単一民族の国家であり、解体後も紛争は全く起こらなかった」
誤り。
誤答理由: 旧ユーゴスラビアは単一民族国家ではなく、セルビア人・クロアチア人など多くの民族から成る連邦であり、解体時には激しい紛争が起こった。

覚えるポイント

  • バルカン半島の多民族連邦国家で「民族のモザイク」
  • 1990年代に解体、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が発生
  • コソボは2008年に独立宣言、承認は分かれる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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