SG5-032|地理総合・地理探究 対策問題
カシミール問題に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正解
インドとパキスタンが分離独立した際、カシミール地方の帰属が定まらず、両国の対立が続いている問題である
この問題のポイント
カシミール問題の当事国と歴史的経緯を問う。1947年の印パ分離独立と宗教の違いという背景が判断の軸になる。
解説
カシミール地方は、インド亜大陸北部の山岳地域である。
1947年、イギリス領インドは、ヒンドゥー教徒の多いインドとムスリムの多いパキスタンに分離独立した。このときカシミール地方は、住民の多数がムスリムである一方、支配者(藩王)がヒンドゥー教徒であったため、どちらに帰属するかが決まらないまま両国が軍を進め、戦争に発展した。
以来、カシミールは事実上の境界線で分割されたまま、両国が全域の領有を主張して対立が続いている。両国はその後ともに核兵器を保有するに至り、この地域の緊張は国際的な懸念となっている。なお、地方の東部の一部は中国も支配しており、三か国が関わる複雑な構図である。
宗教の分布と国境のずれが領土問題を生んだ典型例として、パレスチナ問題と並ぶ頻出テーマである。
ひっかけポイント
パレスチナ問題(イスラエルとアラブ諸国)との取り違えが定番。カシミール=インド(ヒンドゥー教徒多数)対パキスタン(ムスリム多数)、1947年分離独立が起源、と整理する。
選択肢の確認
①「イスラエルとエジプトの間の国境画定をめぐる問題である」
❌ 誤り。
誤答理由: イスラエルとエジプトの国境問題ではない。カシミールはインド亜大陸北部の山岳地域で、当事国はインドとパキスタン(一部は中国)である。
②「東南アジアの島の領有をめぐるインドネシアとフィリピンの対立である」
❌ 誤り。
誤答理由: 東南アジアの島の領有問題ではなく、南アジア内陸の山岳地域の帰属問題である。
③「対立する両国はいずれも仏教を国教とする国である」
❌ 誤り。
誤答理由: インドはヒンドゥー教徒が多数、パキスタンはムスリムが多数の国であり、両国とも仏教国という説明は宗教構成の誤りである。
④「インドとパキスタンが分離独立した際、カシミール地方の帰属が定まらず、両国の対立が続いている問題である」
✅ 正しい。
正解。1947年の印パ分離独立の際、住民の多数がムスリム、支配者がヒンドゥー教徒だったカシミール地方の帰属が定まらず、インドとパキスタンの対立が続いている。
覚えるポイント
- 1947年の印パ分離独立時に帰属未定のまま対立へ
- インドはヒンドゥー教徒、パキスタンはムスリムが多数
- 両国とも核保有国で、一部は中国も支配する三者構図
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。