SG5-031|地理総合・地理探究 対策問題
パレスチナ問題に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
ユダヤ人によるイスラエル建国をきっかけに、居住地を追われたアラブ系住民との間で対立が続いている問題である
この問題のポイント
パレスチナ問題の基本構図を問う。イスラエル建国とパレスチナ難民の発生という因果関係、対立の当事者を正しく捉えられるかが鍵。
解説
パレスチナ問題は、西アジアのパレスチナ地方をめぐる、ユダヤ人とアラブ系住民(パレスチナ人)の対立である。
19世紀末以降、迫害を逃れたユダヤ人が「祖先の地」パレスチナへの帰還運動を進め、1948年にイスラエルを建国した。これにより、それまで暮らしていたアラブ系住民の多くが居住地を追われて難民となり、周辺アラブ諸国との間で4次にわたる中東戦争が起こった。
イスラエルは戦争を通じてヨルダン川西岸地区とガザ地区を占領し、パレスチナ人はこの2地域で暫定自治を行っているが、エルサレムの帰属、難民の帰還、ユダヤ人入植地の問題などをめぐって対立が続き、武力衝突が繰り返されている。
三宗教の聖地エルサレムを抱えることが、問題を一層複雑にしている。
ひっかけポイント
カシミール問題(インド・パキスタン)との入れ替えが定番の型。パレスチナ=イスラエルとアラブ系住民、ヨルダン川西岸・ガザ地区という当事者と地名の対応を確実に。
選択肢の確認
①「ユダヤ人によるイスラエル建国をきっかけに、居住地を追われたアラブ系住民との間で対立が続いている問題である」
✅ 正しい。
正解。1948年のイスラエル建国で居住地を追われたアラブ系住民(パレスチナ人)が難民となり、中東戦争を経て現在も対立が続いている。
②「インドとパキスタンの間で藩王国の帰属をめぐって争われている問題である」
❌ 誤り。
誤答理由: 藩王国の帰属をめぐるインドとパキスタンの問題はカシミール問題である。パレスチナ問題とは当事者も地域も異なる。
③「対立の当事者はイランとトルコであり、アラブ系住民は関与していない」
❌ 誤り。
誤答理由: 対立の当事者はイスラエルとパレスチナのアラブ系住民(および周辺アラブ諸国)であり、イランとトルコの対立ではない。
④「20世紀末の和平合意によってすでに完全に解決した問題である」
❌ 誤り。
誤答理由: 1990年代の暫定自治合意はあったが、エルサレムの帰属や難民の帰還などは未解決で、武力衝突が繰り返されており完全解決には至っていない。
覚えるポイント
- 1948年のイスラエル建国でパレスチナ難民が発生
- ヨルダン川西岸地区とガザ地区でパレスチナ暫定自治
- エルサレムの帰属が最大の争点で未解決
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。