SG5-039|地理総合・地理探究 対策問題
スリランカの民族問題に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
多数派で仏教徒のシンハラ人と、少数派でヒンドゥー教徒のタミル人との対立から、長期の内戦が起こった
この問題のポイント
スリランカの民族構成を問う。シンハラ人=仏教、タミル人=ヒンドゥー教という民族と宗教の対応が判断の軸になる。
解説
スリランカはインド半島の南東に浮かぶ島国である。
人口の多数派はシンハラ人で、上座仏教を信仰する。少数派のタミル人は南インド系でヒンドゥー教を信仰し、北部・東部に多く居住する。タミル人の一部は、イギリス植民地時代に茶のプランテーション労働力としてインドから移住させられた人々の子孫である。
独立後、シンハラ語を優遇する政策などでタミル人の不満が高まり、1983年から2009年まで、分離独立を求めるタミル人武装組織と政府軍との内戦が続き、多数の犠牲者を出した。
民族の違いが言語と宗教の違いに重なることで対立が深まった典型例であり、共通テストでは民族・宗教・言語の組合せで問われやすい。
ひっかけポイント
シンハラ人(多数派・仏教)とタミル人(少数派・ヒンドゥー教)の属性の入れ替えが定番の型。カシミール問題はインドとパキスタンの問題で、スリランカとは別である。
選択肢の確認
①「多数派で仏教徒のシンハラ人と、少数派でヒンドゥー教徒のタミル人との対立から、長期の内戦が起こった」
✅ 正しい。
正解。スリランカでは多数派で仏教徒のシンハラ人と、少数派でヒンドゥー教徒のタミル人が対立し、1983年から2009年まで内戦が続いた。
②「国民の大多数がイスラームを信仰しており、宗派間の対立が内戦の原因となった」
❌ 誤り。
誤答理由: スリランカの多数派は上座仏教のシンハラ人であり、イスラームの宗派対立の国ではない。
③「タミル人が人口の多数を占め、仏教を信仰している」
❌ 誤り。
誤答理由: 多数派と少数派が逆である。多数派は仏教徒のシンハラ人で、タミル人は少数派かつヒンドゥー教徒である。
④「カシミール地方の帰属をめぐってインドと対立してきた国である」
❌ 誤り。
誤答理由: カシミール問題の当事国はインドとパキスタンであり、スリランカではない。別の民族問題との混同である。
覚えるポイント
- 多数派シンハラ人は仏教、少数派タミル人はヒンドゥー教
- 1983〜2009年に分離独立をめぐる内戦
- 茶のプランテーション労働の歴史がタミル人移住の背景
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。