SG5-040|地理総合・地理探究 対策問題
難民に関する説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
紛争や迫害から逃れるため国境を越えて他国へ逃れた人々のことで、UNHCRが国際的な保護と支援を行っている
この問題のポイント
難民の定義と支援機関を問う。経済的な理由で移動する移民との区別、国内避難民との区別が判断の軸になる。
解説
難民とは、紛争や政治的・宗教的な迫害などから逃れるために、国境を越えて他国へ逃れざるを得なかった人々をいう。よりよい生活や仕事を求めて自発的に移動する移民とは区別される。また、国境を越えずに国内の別の地域へ逃れた人々は国内避難民と呼ばれ、その数は難民を上回る規模に達している。
2011年に始まったシリア内戦では数百万人が国外へ逃れ、トルコやヨルダン、レバノンなどの周辺国やヨーロッパへ向かった。ほかにも、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマーのロヒンギャ、ロシアの侵攻を受けたウクライナなどから大量の難民が生じ、世界の難民・避難民は1億人を超える規模となっている。
難民の保護と支援を担う国連の機関が**UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)**であり、日本人の緒方貞子が高等弁務官を務めたことでも知られる。
ひっかけポイント
難民(迫害・紛争が理由)と移民(経済的理由の自発的移動)の定義の入れ替えが定番。UNHCRを貿易機関とするのは、WTOなど他の国際機関との混同である。
選択肢の確認
①「紛争や迫害から逃れるため国境を越えて他国へ逃れた人々のことで、UNHCRが国際的な保護と支援を行っている」
✅ 正しい。
正解。難民は紛争や迫害から逃れて国境を越えた人々で、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が国際的な保護・支援を担っている。
②「より高い賃金を求めて自発的に外国へ働きに出た人々のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 賃金や仕事を求める自発的な移動は移民であり、迫害・紛争を理由にやむを得ず逃れる難民とは区別される。
③「UNHCRは各国の関税を引き下げて貿易を自由化するための機関である」
❌ 誤り。
誤答理由: 関税引き下げ・貿易自由化を扱うのはWTOなどの機関である。UNHCRは難民の保護を任務とする国連の機関である。
④「難民とは国内の別の地域に避難した人々のみを指し、国境を越えた人々は含まれない」
❌ 誤り。
誤答理由: 国内にとどまって避難した人々は国内避難民と呼ばれ、難民とは区別される。難民は国境を越えた人々を指すので定義が逆である。
覚えるポイント
- 難民は迫害・紛争により国境を越えて逃れた人々
- 国内避難民・経済的な移民とは区別する
- UNHCRが難民の保護・支援を担当、世界の難民・避難民は1億人超
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。