TK6-045|地理総合・地理探究 対策問題
難民についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
紛争や迫害から逃れるため国外へ避難した人々を難民といい、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が保護と支援にあたっている
この問題のポイント
難民の定義(強制された移動)と、経済的動機の移民との区別、担当する国際機関を問う。
解説
難民とは、紛争・迫害・人権侵害などの危険から逃れるため、やむを得ず国外へ避難した人々をいう。自らの意思で職を求めて移動する経済的な移民とは区別され、難民条約により迫害のおそれのある国へ送り返されない保護を受ける。
難民の保護と支援を担う国連機関がUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)である。緒方貞子氏が高等弁務官を務めたことでも知られる。
2010年代以降、シリア内戦により数百万人が隣国のトルコ・レバノン・ヨルダンやヨーロッパへ逃れ、2015年にはヨーロッパへの大量流入が国際問題となった。ほかにアフガニスタン、ミャンマーのロヒンギャ、南スーダン、2022年以降のウクライナからの避難民など、紛争のたびに大規模な避難が生じている。
国内にとどまって避難する国内避難民を含めると、世界の強制移動の総数は1億人を超える規模に達している。
ひっかけポイント
難民=強制された避難、移民=自発的な移動という区別が基本。担当機関はUNHCRであり、教育科学文化を担うUNESCOと混同しない。
選択肢の確認
①「現在の世界では難民はほとんど発生していない」
❌ 誤り。
シリアやウクライナなどの紛争で大量の難民が発生しており、国内避難民を含む強制移動は1億人を超える規模である。
②「紛争や迫害から逃れるため国外へ避難した人々を難民といい、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が保護と支援にあたっている」
✅ 正しい。
正解。難民は紛争や迫害から国外へ逃れた人々で、UNHCRが国際的な保護と支援を担っている。
③「より高い賃金の職を求めて計画的に移住する人々を難民という」
❌ 誤り。
職を求める自発的な移動は経済的な移民であり、強制されて逃れる難民とは区別される。
④「難民の保護はUNESCOが専門に担当している」
❌ 誤り。
難民保護を担う国連機関はUNHCRであり、教育・科学・文化を扱うUNESCOではない。
覚えるポイント
- 難民は紛争・迫害から逃れた人々で移民と区別される
- 保護機関はUNHCR
- シリア・アフガニスタン・ウクライナなどが主要発生地
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。