SG5-055地理総合・地理探究 対策問題

地理総合B 国際理解と国際協力(2) 地球的課題と国際協力

南北問題と南南問題に関する説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

先進国と発展途上国の間の経済格差を南北問題といい、資源国や新興国と後発開発途上国など途上国間の格差を南南問題という

この問題のポイント

南北問題と南南問題という二つの格差の構図を問う。「先進国対途上国」と「途上国の内部の格差」という区別が判断の軸になる。

解説

南北問題とは、豊かな先進国と貧しい発展途上国の間の経済格差の問題である。先進国が北半球の中高緯度に、途上国が南に多く分布することからこう呼ばれる。植民地時代に形成された、途上国が一次産品を輸出し先進国が工業製品を輸出するという垂直的な分業構造が、格差の歴史的背景にある。特定の一次産品の輸出に依存するモノカルチャー経済は、価格変動の影響を受けやすく経済を不安定にする。
その後、途上国の間でも発展の差が開いた。産油国や工業化に成功した新興国が所得を伸ばす一方、サハラ以南アフリカなどには開発が最も遅れた後発開発途上国(LDC)が残されている。この途上国間の経済格差南南問題と呼ぶ。
国連ではUNCTAD(国連貿易開発会議)が貿易と開発の問題を扱い、格差の是正が国際協力の中心課題であり続けている。

ひっかけポイント
南南問題を「先進国間の問題」とするのは正反対。LDCは最も開発が遅れた国々であり、「所得が最も高い」とする選択肢は定義の逆転である。

選択肢の確認

①「南南問題とは先進国どうしの貿易摩擦のことである」
誤り。
誤答理由: 南南問題は先進国間の貿易摩擦ではなく、発展途上国の間で生じた経済格差を指す言葉である。

②「後発開発途上国(LDC)とは一人当たり所得が世界で最も高い国々のことである」
誤り。
誤答理由: LDCは開発が最も遅れ、一人当たり所得が特に低い国々である。所得が最も高い国々という説明は定義の逆転である。

③「先進国と発展途上国の間の経済格差を南北問題といい、資源国や新興国と後発開発途上国など途上国間の格差を南南問題という」
正しい。
正解。先進国と途上国の間の経済格差が南北問題、産油国・新興国とLDC(後発開発途上国)など途上国間の格差が南南問題である。

④「南北問題とは南半球の国々の内部の民族対立のことである」
誤り。
誤答理由: 南北問題は南半球内部の民族対立ではなく、北に多い先進国と南に多い途上国の間の経済格差の問題である。

覚えるポイント

  • 南北問題は先進国と途上国の格差、背景にモノカルチャー経済
  • 南南問題は途上国間(新興国・産油国とLDC)の格差
  • LDCは後発開発途上国でサハラ以南アフリカに集中

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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