TK7-056|地理総合・地理探究 対策問題
イランについて述べた文として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
国民の多くはペルシア語を話し、イスラームのシーア派を信仰しており、アラブ諸国とは民族系統が異なる
この問題のポイント
イランの民族・言語(ペルシア語)と宗派(シーア派)が、アラブ諸国と異なる点を問う。
解説
西アジアは「アラブ人の地域」と一括されがちだが、実際には多様である。イランの国民の多くはペルシア人で、インド・ヨーロッパ語族のペルシア語を話す。セム系のアラビア語を話すアラブ諸国とも、トルコ語を話すトルコとも民族系統が異なる。「アラビア語のアラブ諸国・ペルシア語のイラン・トルコ語のトルコ」という三区分は西アジア理解の基本である。
宗教面では、イスラームの少数宗派であるシーア派が国民の大多数を占め、スンナ派が多数のアラブ諸国と対照をなす。1979年の革命以降、イスラームの教えに基づく統治体制がとられている。
イランは原油・天然ガスの埋蔵で世界最上位級の資源国だが、核開発をめぐる経済制裁により輸出が制約されてきた。国土の中央は乾燥した高原で、カナートによる灌漑が伝統的に行われてきた。
ひっかけポイント
イラン=ペルシア語・シーア派であり、アラビア語・スンナ派(多くのアラブ諸国)との入れ替えが定番。言語・宗派の二重の対比を正確に覚える。
選択肢の確認
①「イランの国民の多数派はイスラームのスンナ派に属する」
❌ 誤り。
誤答理由: イランはシーア派が多数を占める代表的な国である。スンナ派が多数なのは多くのアラブ諸国である。
②「イランには石油資源はまったく存在しない」
❌ 誤り。
誤答理由: イランは原油・天然ガスの埋蔵で世界最上位級の資源国であり、存在しないという記述は誤りである。
③「国民の多くはペルシア語を話し、イスラームのシーア派を信仰しており、アラブ諸国とは民族系統が異なる」
✅ 正しい。
正解。イラン国民の多くはペルシア語を話すペルシア人で、シーア派を信仰しており、アラブ諸国と民族系統が異なる。
④「イランの国語はアラビア語である」
❌ 誤り。
誤答理由: イランの国語はインド・ヨーロッパ語族のペルシア語であり、アラビア語ではない。
覚えるポイント
- イランはペルシア語を話すペルシア人の国
- 宗派はシーア派が多数(アラブ諸国はスンナ派が多い)
- 原油・天然ガスの大資源国だが制裁の影響を受けてきた
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。