TK8-038|地理総合・地理探究 対策問題
アルゼンチンのパンパについての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
肥沃な温帯草原で、小麦の栽培や牛の放牧が大規模に行われている
この問題のポイント
パンパの自然と農牧業を問う。温帯草原+肥沃土壌+小麦・牛肉という組み合わせが判断の軸になる。
解説
パンパは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを中心に広がる広大な温帯草原である。
草原の下には、腐植に富む肥沃な黒色土(パンパ土)が発達し、ウクライナのチェルノーゼム地帯、北アメリカのプレーリーと並ぶ世界的な穀倉・牧畜地帯となっている。年降水量550ミリメートル前後の線を境に、湿潤パンパでは小麦・とうもろこし・大豆の栽培と肉牛の放牧が、乾燥パンパでは羊の放牧が行われる。
牧畜は、エスタンシアと呼ばれる大土地所有制の大牧場で発展し、19世紀末の冷凍船の発明により、牛肉をヨーロッパへ輸出する企業的牧畜が確立した。アルゼンチンは現在も牛肉・大豆・とうもろこし・小麦の主要輸出国で、農産物が輸出の柱である。
「温帯草原と企業的農牧業」の代表例として、北アメリカのグレートプレーンズ・プレーリーやオーストラリアと比較しながら整理したい。
ひっかけポイント
パンパは温帯草原で、熱帯雨林・高原・砂漠の記述はいずれも別地域の特徴。冷凍船が牛肉輸出を可能にした点も歴史とセットで覚える。
選択肢の確認
①「砂漠が広がる乾燥地帯で、人はほとんど居住していない」
❌ 誤り。
誤答理由: パンパは温帯の湿潤〜半乾燥の草原で、無人の砂漠という説明は誤りである。
②「肥沃な温帯草原で、小麦の栽培や牛の放牧が大規模に行われている」
✅ 正しい。
正解。パンパはブエノスアイレス周辺の肥沃な温帯草原で、小麦・大豆の栽培と肉牛の放牧が大規模に行われている。
③「熱帯雨林に覆われた低湿地で、農業は不可能である」
❌ 誤り。
誤答理由: パンパは草原であり、熱帯雨林の低湿地という説明は別地域のもの。世界的な農牧地帯である。
④「標高5000メートルを超える高原で、リャマの遊牧が行われている」
❌ 誤り。
誤答理由: 高原でのリャマ遊牧はアンデス高地の説明で、低平な草原のパンパとは異なる。
覚えるポイント
- パンパ=ブエノスアイレス周辺の肥沃な温帯草原
- 小麦・大豆・とうもろこし栽培と肉牛放牧の企業的農牧業
- エスタンシア(大牧場)と冷凍船による牛肉輸出
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。