TK8-037地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ブラジルの農業についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

コーヒーの世界最大の生産国であり、近年はセラードの開発により大豆の生産・輸出も世界最大級となった

この問題のポイント

ブラジル農業の新旧の柱を問う。伝統のコーヒー世界一と、セラード開発による大豆大国化という変化が判断の軸。

解説

ブラジルは、19世紀以来の伝統を持つコーヒー世界最大の生産国・輸出国である。栽培の中心は、サンパウロ州周辺のブラジル高原南部で、水はけのよいテラローシャと呼ばれる肥沃な土壌が栽培を支えてきた。かつてはコーヒーに依存する典型的なモノカルチャー経済だったが、現在は輸出品の多角化が進んでいる。
大きな変化が、ブラジル高原に広がる疎林と草原のセラードの農地開発である。不毛とされた酸性土壌を土壌改良(日本の協力も知られる)で克服し、1970年代以降大豆の大産地へ変貌した。ブラジルは大豆の生産・輸出で世界最大級となり、主に中国へ輸出される。ほかにサトウキビ(砂糖とバイオエタノールの原料)、オレンジ、鶏肉・牛肉も世界有数である。
一方、大豆畑や牧場の拡大がアマゾンの熱帯林破壊の一因となっており、開発と環境保全の対立が続いている。

ひっかけポイント
コーヒー一辺倒のイメージは古く、現在は大豆・サトウキビなど多角化。セラード=大豆、テラローシャ=コーヒーという土地との対応も頻出。

選択肢の確認

①「コーヒー栽培は現在も奴隷労働によって行われている」
誤り。
誤答理由: 奴隷制は19世紀末に廃止されており、現在のコーヒー栽培が奴隷労働によるという説明は誤り。

②「ブラジルは寒冷な気候のため、農業はほとんど行われていない」
誤り。
誤答理由: ブラジルの大部分は熱帯〜亜熱帯で、寒冷で農業ができないという説明は事実に反する。

③「コーヒーの世界最大の生産国であり、近年はセラードの開発により大豆の生産・輸出も世界最大級となった」
正しい。
正解。ブラジルはコーヒー生産世界一で、セラードの農地開発により大豆の生産・輸出も世界最大級となった。

④「ブラジルの農業は稲作のみで、輸出作物は存在しない」
誤り。
誤答理由: ブラジル農業はコーヒー・大豆・サトウキビ・オレンジなど多彩で、稲作のみという説明は誤り。

覚えるポイント

  • コーヒー生産世界一、テラローシャ土壌と結びつく
  • セラード開発で大豆の生産・輸出が世界最大級に
  • サトウキビからバイオエタノールを生産

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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