JH-A2-03|歴史総合・日本史探究 対策問題
『古事記』と『日本書紀』について述べた記述として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
ともに8世紀前半に完成した歴史書で、天皇による支配の由来を示す性格をもつ
背景・因果
『古事記』(712年、太安万侶が筆録)と**『日本書紀』**(720年、舎人親王ら撰)は、神話から歴代天皇の事績を記し、天皇支配の正統性を内外に示す性格をもつ。編纂の目的・立場を踏まえて読む必要がある点で、史料批判の素材としても出題される。
覚えるポイント
核となる対応:「ともに8世紀前半に完成した歴史書で、天皇による支配の由来を示す性格をもつ」。『古事記』は712年、『日本書紀』は720年に完成し、神話から天皇の事績を記して支配の正統性を示した。いずれも国家的な編纂事業である。
混同防止「ともに鎌倉時代に成立した軍記物語である」:両書は8世紀前半の奈良時代に成立した歴史書で、鎌倉時代の軍記物語ではない。鎌倉期の軍記物語には『平家物語』などがある。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「『古事記』は漢文の正史、『日本書紀』はかな文字の物語である」
『日本書紀』は漢文体で書かれた対外的な正史であり、『古事記』は漢字の音訓を交えた和文的表記を用いる。説明は両書の特徴を逆にしている。
② ❌ 誤答「両書は民間で自然に成立し、国家は関与していない」
天武天皇以来の命令を背景に、太安万侶や舎人親王らが編纂した。民間で自然成立したのではなく、国家が成立に深く関与している。
③ ✅ 正解「ともに8世紀前半に完成した歴史書で、天皇による支配の由来を示す性格をもつ」
『古事記』は712年、『日本書紀』は720年に完成し、神話から天皇の事績を記して支配の正統性を示した。いずれも国家的な編纂事業である。
④ ❌ 誤答「ともに鎌倉時代に成立した軍記物語である」
両書は8世紀前半の奈良時代に成立した歴史書で、鎌倉時代の軍記物語ではない。鎌倉期の軍記物語には『平家物語』などがある。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。