JH-A2-02歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究A 原始・古代の日本と東アジア(2) 歴史資料と原始・古代の展望

「百万塔陀羅尼」(写真1)は8世紀に作られた日本最古級の印刷物である。これが作られる契機となった出来事はどれか。

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正解: 1

正解

藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱

背景・因果

『続日本紀』によれば、**光明皇太后と結んで権力を握り太政大臣に相当する地位に就いた藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱(764年)**の平定後、称徳天皇が100万基の小塔を作らせ陀羅尼経を納めた。奈良時代の仏教政治と印刷技術を結ぶ資料。

覚えるポイント

百万塔=藤原仲麻呂の乱(764年)平定後の造立。木製の小塔+中の陀羅尼経という組合せを写真で確認。

選択肢別の検討

① ✅ 正解「藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱」
764年の藤原仲麻呂の乱を平定した後、称徳天皇は百万基の小塔を造らせ、陀羅尼を納めた。奈良時代の仏教政治と初期印刷を結ぶ事例である。

② ❌ 誤答「承平・天慶の乱」
承平・天慶の乱は10世紀前半の平将門・藤原純友による反乱である。8世紀の百万塔陀羅尼より約170年後の出来事である。

③ ❌ 誤答「保元の乱」
保元の乱は1156年に崇徳上皇方と後白河天皇方が争った政変である。平安時代末期の出来事で、奈良時代の造立契機ではない。

④ ❌ 誤答「壬申の乱」
壬申の乱は672年に大海人皇子と大友皇子が争った皇位継承戦争である。百万塔陀羅尼造立の契機となる764年の事件ではない。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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