KZ-R6HB-10歴史総合・日本史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(日本史B)

百万塔陀羅尼(写真1)の資料としての意義として最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-10の問題図版
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正解: 3

正解

制作年代の分かる世界最古級の印刷物である

背景・因果

百万塔陀羅尼は8世紀(770年頃完成)の作で、制作年代の明確な世界最古級の印刷物とされる。奈良時代の技術水準と仏教政治の両方を物語る、印刷の歴史の出発点である。

覚えるポイント

百万塔陀羅尼=770年頃・制作年代の分かる世界最古級の印刷物。「年代が確かなこと」自体が史料価値になる。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「最古の活字印刷による新聞である」
百万塔陀羅尼は一字ずつ組む活字による近代新聞ではなく、奈良時代の仏教的な印刷物である。新聞が日本で普及するのは19世紀後半である。

② ❌ 誤答「青銅器時代の遺物である」
8世紀の奈良時代は日本の歴史時代に当たり、青銅器時代の遺物ではない。銅鐸などの青銅器とも材質・用途・年代が異なる。

③ ✅ 正解「制作年代の分かる世界最古級の印刷物である」
百万塔陀羅尼は称徳天皇の命で8世紀後半に作られ、制作年代が分かる現存世界最古級の印刷物である。塔内に納めた陀羅尼の印刷文字が資料の中心である。

④ ❌ 誤答「日本最古の油絵である」
油絵は油性の絵の具で描く絵画だが、百万塔陀羅尼は仏教の陀羅尼を紙へ印刷した資料である。画像の小塔と印刷紙も絵画作品を示さない。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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