JH-A2-01歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究A 原始・古代の日本と東アジア(2) 歴史資料と原始・古代の展望

各地の遺跡から出土する漆紙文書(図2)には、右のような人名・年齢・区分の一覧が記されている。この文書のもとになった古代の帳簿として最も適切なものはどれか。

JH-A2-01の問題図版
解答・解説を見る

正解: 1

正解

戸籍・計帳

背景・因果

「年三十九」「正丁」「小女」など年齢と課税区分が並ぶことから、律令国家が人民を把握するために作成した戸籍・計帳とわかる。漆の容器のふたに使われた反故紙が漆でコーティングされ、土中で腐らずに残ったものが漆紙文書である。

覚えるポイント

文書の「人名+年齢+正丁・小女などの区分」という様式が戸籍・計帳の特徴。様式から文書の種類を特定する型の問題。

選択肢別の検討

① ✅ 正解「戸籍・計帳」
人名・年齢と正丁・小女などの課税区分は、律令国家が人民を把握した戸籍・計帳の様式に合う。漆容器のふたに再利用された反故紙が漆紙文書として残った。

② ❌ 誤答「御成敗式目」
御成敗式目は北条泰時が1232年に制定した武家法で、御家人社会の裁判基準を示す。古代の人民を年齢・課税区分別に記した帳簿ではない。

③ ❌ 誤答「検地帳」
検地帳は中世末から近世の検地で土地の面積・石高・耕作者などを記録した帳簿である。年齢別の正丁・小女という律令的区分は用いない。

④ ❌ 誤答「宗門改帳」
宗門改帳は江戸時代にキリスト教禁制と住民把握のため寺請制度のもとで作られた。古代律令制の戸籍・計帳とは年代も目的も異なる。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

JH-A1-08JH-A2-02