KZ-R7TB-03歴史総合・日本史探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験(旧日本史B)

グラフは、石見国益田(現在の島根県益田市)の各遺跡から出土した輸入陶磁器量の推移を期別に示したもので、13〜15世紀に多くの陶磁器が流入したことが読み取れる。こうした輸入陶磁器などの「唐物」が中世に珍重された場面として最も適切なものはどれか。

KZ-R7TB-03の問題図版
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正解: 4

正解

喫茶や会所での飾りとして用いられた

背景・因果

唐物(中国渡来の陶磁器・絵画など)は、寄合の場である会所の飾り喫茶の道具として武家・公家に珍重された。北山・東山文化の唐物趣味は、貿易陶磁の出土量というモノの証拠と対応する。

覚えるポイント

輸入陶磁器(モノ)→唐物趣味・喫茶(文化)という対応。出土量のピークと文化の流行期を重ねて読む。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「農具として田畑で使われた」
陶磁器は飲食や鑑賞に用いる器物であり、土を耕す農具には適さない。出土品の用途と材質からも田畑で使う道具とは考えにくい。

② ❌ 誤答「貨幣の代わりに年貢として納められた」
中世の年貢は米や銭、特産物などで納められ、輸入陶磁器が通常の貨幣代わりとして納められたわけではない。唐物は希少な威信財だった。

③ ❌ 誤答「城の石垣の材料にされた」
城の石垣には大量の石材が使われ、壊れやすい輸入陶磁器を材料にはしない。唐物の価値は喫茶道具や室内装飾にあった。

④ ✅ 正解「喫茶や会所での飾りとして用いられた」
輸入陶磁器などの唐物は、中世の喫茶で用いられ、武家の会所では飾りとして珍重された。グラフの13〜15世紀の流入増加は唐物趣味の広がりと結び付く。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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