KZ-R7TB-04|歴史総合・日本史探究 対策問題
『石見国高津川水域大絵図』には「御船蔵」「船見番所」などの施設が描かれている。ここから読み取れることとして最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正解
藩が河川の水運を管理・掌握していたこと
背景・因果
「御」の付く施設名は藩の施設を意味し、船蔵・番所の存在は藩による水運の管理を示す。年貢米や特産物(石見半紙・蠟など)の輸送路として、河川が領国経済の動脈だったことが絵図から読める。
覚えるポイント
絵図中の施設名の「御」の字(御船蔵・御米蔵)が藩の施設のしるし。名称から管理主体を読み取る型。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「この地域に船がまったくなかったこと」
「船蔵」や「船見番所」という記載は、この地域で船が利用されていたことを直接示す。船がまったくなかったなら施設を置く理由がない。
② ❌ 誤答「外国船が自由に出入りしていたこと」
藩の番所は領内交通を統制する施設で、外国船の自由な出入りを示すものではない。江戸時代の対外航海・来航にも幕府の制限があった。
③ ✅ 正解「藩が河川の水運を管理・掌握していたこと」
絵図の「御船蔵」と「船見番所」は、藩が船を保管し往来を監視する施設だったことを示す。「御」や「番所」という名称から、藩が河川水運を管理したと読める。
④ ❌ 誤答「河川の利用が庶民に完全に開放されていたこと」
番所が置かれていることは河川利用に監視や統制があった証拠であり、庶民へ完全に開放されたことを意味しない。絵図の施設名と説明が逆である。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。