JH-B2-03|歴史総合・日本史探究 対策問題
『一遍上人絵伝』に描かれた備前国福岡の市の場面から読み取れることとして、最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
定期市が開かれ、布や米、魚などの商品が並び、女性の商人も活動していた
背景・因果
『一遍上人絵伝』の福岡の市の場面には、掘立ての小屋に布・米・備前焼の壺・魚鳥などが並び、女性を含む商人や銭さしを持つ人が描かれる。鎌倉時代の三斎市(月3回の定期市)の実像を伝える絵画史料として、共通テストで頻出。
覚えるポイント
核となる対応:「定期市が開かれ、布や米、魚などの商品が並び、女性の商人も活動していた」。『一遍上人絵伝』の福岡の市には布・米・魚・壺などの商品と、女性を含む商人が描かれる。鎌倉期の定期市と多様な担い手を示す絵画史料である。
混同防止「市での取引はすべて貨幣を使わない物々交換だった」:場面には銭さしを持つ人物などが描かれ、貨幣取引も行われていた。すべてが物々交換だったとは読み取れない。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「市は幕府の禁止により開かれなくなっていた」
図は実際に開かれた定期市の活況を描いている。幕府の禁止によって市が消滅したという説明とは反対である。
② ✅ 正解「定期市が開かれ、布や米、魚などの商品が並び、女性の商人も活動していた」
『一遍上人絵伝』の福岡の市には布・米・魚・壺などの商品と、女性を含む商人が描かれる。鎌倉期の定期市と多様な担い手を示す絵画史料である。
③ ❌ 誤答「市での取引はすべて貨幣を使わない物々交換だった」
場面には銭さしを持つ人物などが描かれ、貨幣取引も行われていた。すべてが物々交換だったとは読み取れない。
④ ❌ 誤答「市に集まるのは武士だけだった」
市には商人や庶民、女性など多様な人々が集まっている。武士だけに参加者を限定する説明は図の人物構成と合わない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。