JH-D1-01歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究D 近現代の地域・日本と世界(1) 近代への転換と歴史的環境

1868年11月制作の錦絵(天皇の行列を描いたもの)を資料として用いるとき、読み取れることとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

行幸の翌月には錦絵が制作されており、錦絵が時事を伝えるメディアの役割を果たしていた

背景・因果

行幸の翌月に錦絵が出ていることから、時事を速報的に伝えるメディアとして機能していたと読める。ただし錦絵は宣伝性・演出を含むため内容の全てを事実とは扱えない。戊辰戦争は1869年まで続き、多色刷り錦絵は18世紀後半に成立している。

覚えるポイント

「1868年11月制作」という情報が読解の軸。行幸(10月)の翌月に出た=速報メディア、という時間差の読みが核心。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「この時期には旧幕府勢力の抵抗はすでに完全に終息していた」
戊辰戦争は1869年の箱館戦争終結まで続いた。1868年11月時点で旧幕府勢力の抵抗が完全に終わったという年代判断は誤りである。

② ❌ 誤答「多色刷りの技法は明治維新後に初めて考案された」
多色刷りの錦絵は鈴木春信らによって18世紀後半の江戸時代に発達した。明治維新後に初めて考案された技法ではない。

③ ✅ 正解「行幸の翌月には錦絵が制作されており、錦絵が時事を伝えるメディアの役割を果たしていた」
1868年10月の東京行幸を題材とする錦絵が翌11月に制作されたことから、錦絵が出来事を速報的に伝えるメディアだったと判断できる。制作時期から導ける読解である。

④ ❌ 誤答「錦絵は写生に基づくため、描かれた内容はすべて事実と確認できる」
錦絵には作者や版元による演出・誇張・政治的意図が含まれる。別の史料と照合せず、描かれた全内容を事実とは断定できない。

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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JH-C3-17JH-D1-02