RS-B4-01|歴史総合・日本史探究 対策問題
植民地下のインドで1896〜97年に飢饉が拡大した要因として、資料から読み取れる説明はどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
干ばつに加え、不作でも穀物輸出が続けられ食糧価格が高騰したこと
背景・因果
植民地期の飢饉は自然要因と、輸出を優先する植民地経済のしくみが重なって深刻化した。「開発と保全」「平等と格差」という歴史総合の視点で、災害を社会構造の問題として捉える。
覚えるポイント
地図の凡例3区分(飢饉・少雨・重なり)をまず確認。飢饉地域と少雨地域が一部しか重ならない=自然要因だけでは説明できない、が核心の読み。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「宗主国が食糧を無償で大量供給したため流通が混乱したこと」
宗主国による十分な無償供給が混乱を生んだのではなく、輸出の継続や救済の不足が問題だった。食糧があっても購入できない人々が多数生じた。
② ❌ 誤答「農民層が豊かになり穀物を買い占めたこと」
農民層が豊かになって買い占めたのではなく、貧困と価格高騰によって食糧へのアクセスを失った。飢饉は供給量だけでなく分配と購買力にも左右される。
③ ❌ 誤答「干ばつのみが原因であり、経済政策とは無関係だった」
飢饉地域と少雨地域が完全には重ならないため、干ばつだけでは被害を説明できない。植民地経済の輸出優先や価格高騰も被害を拡大した。
④ ✅ 正解「干ばつに加え、不作でも穀物輸出が続けられ食糧価格が高騰したこと」
干ばつによる不作時にも植民地インドから穀物輸出が続き、国内の食糧価格が高騰した。自然要因と植民地経済の構造が重なって飢饉が深刻化した。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。