RS2-006|歴史総合・日本史探究 対策問題
昔の地図を歴史資料として使うときの説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
作成の目的や測量技術の水準を踏まえ、何が強調され何が省かれたかを読む
背景・因果
地図には作成目的(軍事・徴税・航海など)が反映され、目的に応じて強調・省略がある。伊能図のような実測図と、絵図のような概念的な地図では性格がまったく異なる。
覚えるポイント
「正確さ」だけで資料価値を判断しない。むしろ「何を描こうとしたか」から当時の関心が読み取れる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「古い地図は不正確なので資料価値がない」
現代的な縮尺精度が低くても、領域認識、土地利用、権力関係などを示す資料価値がある。不正確さだけを理由に捨てるのではなく、その理由を分析する。
② ❌ 誤答「地図から読み取れるのは地形だけである」
地図からは地形だけでなく、道路・集落・寺社・土地境界・地名の選択など社会や政治の情報も読める。作成目的によって描かれる対象が変わる。
③ ✅ 正解「作成の目的や測量技術の水準を踏まえ、何が強調され何が省かれたかを読む」
古地図は軍事・徴税・航海などの目的と当時の測量技術に応じ、道・境界・施設などを選択して描く。強調と省略そのものから作成者の関心を読める。
④ ❌ 誤答「地図は常に正確なので現代の地図と同様に扱える」
絵図の方位・縮尺は現代地図と異なる場合があり、実測図でも技術上の誤差がある。常に同程度に正確という前提で重ね合わせることはできない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。