KZ-R8T-03|歴史総合・日本史探究 対策問題
地図は20世紀初頭に日本を訪れた旅行家イブラヒムの旅程を示す。このような個人の旅行記を歴史資料として使う際の姿勢として最も適切なものはどれか。

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正解: 1
正解
記録者の立場や目的をふまえた上で、当時の交通や社会を知る手がかりとする
背景・因果
旅行記は一人の視点から書かれた一次資料であり、観察の鋭さと偏りをあわせもつ。記録者の背景を吟味しつつ活用するのが原則で、「資料の特性に応じた活用」は歴史総合の中心的な学びである。
覚えるポイント
旅行記のような個人の記録は「主観を含む一次資料」。『すべて事実として扱う』『資料価値がない』という両極端の選択肢はどちらも誤り筋、が資料問題の鉄則。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「記録者の立場や目的をふまえた上で、当時の交通や社会を知る手がかりとする」
旅行記は記録者の立場や旅行目的による偏りを吟味すれば、当時の交通路や都市・人々の様子を知る一次資料になる。他資料と照合して利用する姿勢が適切である。
② ❌ 誤答「個人の記録なので資料としては使えない」
個人の視点を含むことは資料価値がないことを意味しない。誰が何の目的で記したかを確かめることで、その時代の具体的な観察を活用できる。
③ ❌ 誤答「書かれた内容はすべて客観的事実として扱う」
旅行記には見聞違い、価値判断、記録しなかった事柄も含まれ得るため、すべてを客観的事実とは扱えない。地図や公文書などとの照合が必要である。
④ ❌ 誤答「地図化できる情報だけが資料価値をもつ」
旅程を地図化できる情報だけでなく、交通手段、社会習慣、記録者の反応などにも史料価値がある。資料の文章部分を一律に切り捨てる理由はない。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。