KZ-R7TB-01|歴史総合・日本史探究 対策問題
地図は島根県益田市周辺の遺跡の分布を示す。このような分布図を地域の歴史研究に生かす方法として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正解
河口や海沿いという立地から、水運や交易との関わりを推測する
背景・因果
中須東原遺跡など河口部の遺跡の立地は、中世の港と水運・交易の存在を示唆する。分布図は仮説を立てる出発点であり、発掘成果や文献と突き合わせて確かめる、という研究の手順ごと問われる。
覚えるポイント
遺跡分布図は「立地」から機能を推測するのが読み方の型。河口・海沿い=港・水運、山上=防御、と立地と機能を対応させる。
選択肢別の検討
① ❌ 誤答「地図だけで遺跡の年代を確定する」
分布地図は位置を示すが、各遺跡の成立年代までは確定しない。地層、遺物、年代測定などを組み合わせて判断する。
② ✅ 正解「河口や海沿いという立地から、水運や交易との関わりを推測する」
地図で遺跡が河口や海沿いに分布することから、船による水運や沿岸交易との関わりを仮説として立てられる。発掘品や文献と照合して地域史を復元する手掛かりになる。
③ ❌ 誤答「遺跡の数だけで人口を正確に算出する」
遺跡数は調査状況や遺跡の性格にも左右されるため、それだけで当時の人口を正確に算出できない。住居数や年代など追加資料が必要である。
④ ❌ 誤答「現在の行政区分から過去の支配関係を確定する」
現在の行政区分は近現代に定められたもので、過去の荘園・国・領主の支配範囲と一致するとは限らない。支配関係には同時代文書などの裏付けが要る。
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。