JT3-D17歴史総合・日本史探究 対策問題

日本史探究D 近現代の地域・日本と世界(3) 近現代の地域・日本と世界の画期と構造

第一次世界大戦中の日本経済について述べた文として正しいものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

輸出が急増して大戦景気となり、成金が生まれた

背景・因果

第一次世界大戦で欧州列強がアジア市場から後退すると、日本は綿織物などの輸出を急増させ、海運・造船は空前の好況となった(大戦景気)。「船成金」に代表される成金が生まれ、工業生産額が農業生産額を上回り、債務国から債権国へ転じた。一方で物価高騰が民衆の生活を圧迫し、米騒動の背景となった。

覚えるポイント

「大戦景気(1915〜19年ごろ)→戦後恐慌(1920年)」の急転換がグラフ問題の定番。「好況なのに米騒動」という物価と賃金のずれも問われる。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「金解禁によりデフレが進行した」
金解禁は浜口雄幸内閣が1930年に実施し昭和恐慌を深刻化させた。第一次世界大戦期の景気説明ではない。

② ❌ 誤答「石油危機により物価が急騰した」
石油危機は1973年に原油価格高騰で起きた。1910年代の大戦景気より半世紀以上後である。

③ ✅ 正解「輸出が急増して大戦景気となり、成金が生まれた」
第一次世界大戦でヨーロッパ列強のアジア向け輸出が減ると、日本の輸出・海運・造船が急増して大戦景気となり、船成金などが生まれた。

④ ❌ 誤答「輸出が途絶して深刻な恐慌となった」
輸出は途絶するどころか、アジア市場や軍需向けに拡大した。戦前の債務国から債権国へ転じた。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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