RS2-023歴史総合・日本史探究 対策問題

歴史総合B 近代化と私たち(4) 近代化と現代的な諸課題

明治期の政商が財閥へ成長していく過程の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

官営事業の払下げなどで基盤を築き、持株会社を頂点に多角経営を進めた

背景・因果

三井・三菱などの政商は、官営事業の払下げ(高島炭鉱・長崎造船所など)で基盤を固め、持株会社(三井合名など)を頂点とするコンツェルンへ成長した。

覚えるポイント

「政商→財閥→(戦後)財閥解体」という長い流れの中で捉える。払下げは松方財政期に本格化した。

選択肢別の検討

① ❌ 誤答「政府が企業の私的所有を禁止したため財閥は生まれなかった」
明治政府は私企業を禁止せず、殖産興業の後に官営事業を民間へ払い下げた。この政策が特定政商の資本蓄積を促した。

② ❌ 誤答「財閥はすべて外国資本によって設立された」
財閥は三井・三菱・住友・安田など日本の商人・政商を母体とし、全て外国資本が設立したのではない。外資や外国技術を利用しても所有主体とは別である。

③ ❌ 誤答「財閥は農業経営のみを行った」
財閥は銀行・貿易・鉱山・造船・製造業などを傘下に置く多角経営を特徴とした。農業だけを経営する企業集団ではない。

④ ✅ 正解「官営事業の払下げなどで基盤を築き、持株会社を頂点に多角経営を進めた」
三井・三菱などの政商は松方財政期の官営事業払下げで鉱山・造船所などを得て、銀行・商業・鉱工業を多角化した。持株会社を頂点とする財閥へ成長した。

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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