JT3-D51|歴史総合・日本史探究 対策問題
明治期の産業革命について述べた文として正しいものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
日清戦争前後に軽工業、日露戦争前後に重工業の産業革命が進んだ
背景・因果
日本の産業革命は、日清戦争前後(1890年代)に紡績・製糸などの軽工業で最初に進み、賠償金で設立された八幡製鉄所(1901年操業)を起点に日露戦争前後(1900年代)から鉄鋼・造船などの重工業へ広がった。工場労働者の多数は製糸・紡績業の若い女性だった。
覚えるポイント
「軽工業(日清前後)→重工業(日露前後)」の二段階は最頻出の枠組み。『職工事情』『女工哀史』などの労働実態資料、工場法(1911年制定・1916年施行)とセットで問われる。
選択肢別の検討
① ✅ 正解「日清戦争前後に軽工業、日露戦争前後に重工業の産業革命が進んだ」
日本の産業革命は1890年代の日清戦争前後に紡績・製糸など軽工業で進み、1900年代の日露戦争前後に鉄鋼・造船など重工業へ広がった。二段階の発展として捉えられる。
② ❌ 誤答「重工業から始まり、軽工業は大正期まで発達しなかった」
最初に発達したのは綿糸紡績や生糸製糸などの軽工業で、重工業が先ではない。軽工業は大正期以前の明治期にすでに主要輸出産業となった。
③ ❌ 誤答「産業革命はすべて国営工場のみで進行した」
官営模範工場は技術導入に役立ったが、大阪紡績会社など民間企業も産業革命を担った。すべて国営工場だけで進んだのではない。
④ ❌ 誤答「電力がすべての動力源であり、蒸気機関は使われなかった」
明治期の工場や鉄道では蒸気機関が重要な動力となり、後に水力発電など電力利用が広がった。最初からすべて電力だったという説明は技術の推移を無視している。
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。