KO5-042|公共・政治経済 対策問題
SNSと世論形成に関する記述として最も適切なものはどれか。
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正解: 3
正解
閲覧履歴に基づく情報の選別により、自分の好みに合う情報ばかりに囲まれて視野が狭まる現象をフィルターバブルという
この問題のポイント
SNS時代の世論形成をゆがめる仕組みを問う。フィルターバブルとエコーチェンバーという二つの概念の定義の区別が判断の軸になる。
解説
SNSや検索サービスは、アルゴリズムが利用者の閲覧履歴や反応を分析し、一人ひとりに異なる情報を選んで表示している。
その結果、利用者は自分の関心や意見に合う情報ばかりに囲まれ、泡(バブル)に包まれたようにそれ以外の情報から隔てられていく。これがフィルターバブルである。本人は情報が選別されていることに気づきにくい点が問題を深刻にする。
似た概念にエコーチェンバーがある。閉じた部屋で音が反響するように、SNS上で同じ意見の人々とばかりつながり、自分の意見が繰り返し肯定されることで、考えが強化・先鋭化していく現象を指す。
これらは社会の分断を深め、フェイクニュースの拡散と結び付いて選挙や世論をゆがめるおそれが指摘されている。意識して多様な情報源に接し、自分の見ている情報空間が偏っている可能性を自覚することが、デジタル時代のメディアリテラシーとして求められる。
ひっかけポイント
フィルターバブルはアルゴリズムによる選別の結果であり、法律による遮断ではない。エコーチェンバーを「意見が穏健になる」とする選択肢は効果が正反対である。
選択肢の確認
①「エコーチェンバーとは、多様な意見に触れることで考えが穏健になる現象をいう」
❌ 誤り。
誤答理由: エコーチェンバーは同じ意見の反響によって考えが強化・先鋭化する現象である。多様な意見で穏健化するという説明は効果が正反対。
②「SNSでは、すべての利用者に同じ情報が同じ順序で表示される」
❌ 誤り。
誤答理由: SNSや検索結果はアルゴリズムにより利用者ごとに異なる内容・順序で表示される。全員同一表示という説明は個別化の仕組みの否定。
③「閲覧履歴に基づく情報の選別により、自分の好みに合う情報ばかりに囲まれて視野が狭まる現象をフィルターバブルという」
✅ 正しい。
正解。フィルターバブルは、アルゴリズムが閲覧履歴などに基づいて情報を選別する結果、利用者が自分の好みに合う情報の泡に包まれ、他の情報から隔てられる現象である。
④「フィルターバブルとは、有害な情報が法律によって自動的に遮断される仕組みのことである」
❌ 誤り。
誤答理由: フィルターバブルは法律による有害情報の遮断ではなく、企業のアルゴリズムによる個別化の副産物である。本人が気づきにくい点が問題とされる。
覚えるポイント
- フィルターバブルはアルゴリズムによる情報の泡
- エコーチェンバーは同意見の反響による先鋭化
- 分断やフェイクニュース拡散と結び付く点が問題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。