KO8-040|公共・政治経済 対策問題
分散投資がリスクを抑える理由として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
値動きの異なる複数の資産に分けて投資すれば、一部の損失を他の資産の値上がりで補える可能性があるから
この問題のポイント
分散投資の効果の仕組みを問う。値動きの異なる資産の組合せが全体の変動を和らげる、という理屈が核心。
解説
分散投資は、「卵は一つのかごに盛るな」という格言で知られる、リスク管理の基本原則である。
ポイントは、値動きの傾向が異なる資産を組み合わせることにある。たとえば株式と債券は逆方向に動くことが多く、国内資産と海外資産も経済状況によって動きが異なる。一方が値下がりしても他方の値上がりで損失を打ち消し合える可能性があるため、資産全体の値動きの振れ幅(リスク)は小さくなる。
分散には3つの方法がある。株式・債券・不動産などに分ける資産の分散、国内・海外に分ける地域の分散、そして購入時期を分けて高値づかみを避ける時間の分散(積立投資)である。
ただし、分散してもリスクがゼロになるわけではなく、元本割れの可能性は残る。リスクを完全に消すのではなく、抑えるための手法だと理解することが重要である。
ひっかけポイント
「元本割れがなくなる」「必ず利益が出る」は言い過ぎで誤り。分散はリスクを抑える手法であって、消し去る手法ではない。
選択肢の確認
①「一つの企業に集中して投資する方が、常に損失が小さくなるから」
❌ 誤り。
一つの企業への集中投資はその企業の不振が資産全体を直撃するため、分散投資よりリスクが大きい。
②「値動きの異なる複数の資産に分けて投資すれば、一部の損失を他の資産の値上がりで補える可能性があるから」
✅ 正しい。
正解。値動きの傾向が異なる資産を組み合わせれば、一部の損失を他の値上がりで補い合い、資産全体の変動(リスク)を抑えられる。
③「投資先を増やすほど、すべての資産が同時に値上がりするから」
❌ 誤り。
投資先を増やしてもすべてが同時に値上がりするわけではない。むしろ値動きが異なることこそ分散の効果の源泉である。
④「分散すれば元本割れの可能性が完全になくなるから」
❌ 誤り。
分散してもリスクはゼロにならず、元本割れの可能性は残る。リスクを抑える手法であって消す手法ではない。
覚えるポイント
- 値動きの異なる資産の組合せで変動を打ち消し合う
- 資産・地域・時間の3つの分散
- リスクは小さくできるがゼロにはならない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。