KO5-030公共・政治経済 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(3) 経済的な主体となる私たち

分散投資に関する記述として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

値動きの異なる複数の資産に分けて投資することで、資産全体の価格変動リスクを抑える効果が期待できる

この問題のポイント

分散投資によるリスク低減の仕組みを問う。値動きの異なる資産の組合せがリスクを打ち消し合うという理屈を理解しているかが鍵。

解説

分散投資は、卵を一つのかごに盛るな、という格言で知られる資産運用の基本原則である。
一つのかごを落とせば卵はすべて割れるが、複数のかごに分けておけば全部を失うことはない。同様に、一つの企業の株式だけに全資産を投じると、その企業の不振や倒産で大きな損失を被る。資産の種類(株式・債券など)、地域(国内・海外)、時間(積立てによる購入時期の分散)を分けることで、リスクを抑えることができる。
ポイントは、値動きの異なる資産を組み合わせることである。一方が値下がりするとき他方が値上がりする関係にあれば、変動が打ち消し合い、全体の値動きはなだらかになる。逆に、同じ値動きをする資産をいくら集めても分散の効果はほとんどない。
ただし分散投資はリスクを軽減する手法であって、市場全体が下落する局面などでは損失も生じうる。損失をゼロにする保証ではないことに注意が必要である。

ひっかけポイント
「絶対に損をしない」という保証型の表現は誤りの定番。分散の効果は値動きの異なる資産の組合せで生まれるため、「同じ値動きの資産ほど効果的」は理屈が逆である。

選択肢の確認

①「同じ値動きをする資産どうしを組み合わせるほど、分散の効果は高まる」
誤り。
誤答理由: 同じ値動きをする資産をいくら組み合わせても、変動は打ち消し合わず分散効果はほとんどない。効果は値動きの異なる資産の組合せから生まれる。

②「値動きの異なる複数の資産に分けて投資することで、資産全体の価格変動リスクを抑える効果が期待できる」
正しい。
正解。値動きの異なる資産に分けて投資すれば、変動が互いに打ち消し合い、資産全体の価格変動リスクを抑える効果が期待できる。資産・地域・時間の分散が基本である。

③「一つの銘柄に集中して投資する方が、リスクは常に小さくなる」
誤り。
誤答理由: 一つの銘柄への集中投資は、その銘柄の不振や倒産の影響を全資産が受けるため、一般にリスクは大きくなる。分散の考え方と正反対。

④「分散投資を行えば、損失が生じることは絶対にない」
誤り。
誤答理由: 分散投資はリスクを軽減する手法であって、損失を完全に防ぐ保証ではない。市場全体が下落する局面では分散していても損失は生じうる。

覚えるポイント

  • 資産・地域・時間の分散でリスクを軽減
  • 値動きの異なる資産の組合せが効果の源泉
  • リスクの軽減であって損失ゼロの保証ではない

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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