PE6-019公共・政治経済 対策問題

政治・経済B 現代日本の経済(1) 市場経済の仕組み

「所有と経営の分離」の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

会社の所有者である株主に代わって、専門的な経営者が実際の経営を担うようになること

この問題のポイント

所有と経営の分離の定義を問う問題。「所有=株主」「経営=専門経営者」の役割分担が大企業で進む、という現象を理解しているかがカギ。

解説

株式会社の法律上の所有者は、出資者である株主である。小さな会社では大株主がみずから経営することが多い。
しかし会社が大きくなり株式が多数の株主に分散すると、個々の株主は経営の意思も専門知識も持たないことが多くなる。そこで実際の経営は、株主総会で選任された取締役などの専門経営者に委ねられる。この現象を所有(資本)と経営の分離という。
分離が進むと、経営者が株主の利益よりも自身の地位や会社の規模拡大を優先する危険が生まれる。そこで、株主が経営者を監視・規律づけする仕組みである**コーポレート・ガバナンス(企業統治)**の重要性が高まる。
株主は経営から締め出されるわけではなく、株主総会での議決権行使や株主代表訴訟を通じて経営をチェックできる。

ひっかけポイント
「分離」は法律による株主の排除ではなく、株式の分散から生じる事実上の役割分担。この分離こそがコーポレート・ガバナンス論の出発点である。

選択肢の確認

①「株主が経営にいっさい影響を及ぼせなくなるよう法律で定めること」
誤り。
株主は株主総会の議決権や株主代表訴訟で経営に関与でき、法律で経営から排除されるわけではない。

②「創業者一族が株式と経営権の両方を独占すること」
誤り。
創業者一族が株式と経営を独占する状態は、まさに所有と経営が未分離の状態であり、分離とは逆である。

③「会社の所有者である株主に代わって、専門的な経営者が実際の経営を担うようになること」
正しい。
正解。株式が分散した大企業では、所有者である株主に代わり株主総会で選任された専門経営者が経営を担う。これが所有と経営の分離である。

④「会社の土地と建物を別々の会社が所有すること」
誤り。
所有と経営の分離は資本の所有者と経営の担い手の分離を指す言葉であり、不動産の所有形態の話ではない。

覚えるポイント

  • 所有(株主)と経営(専門経営者)の分離は大企業で進む
  • 背景は株式の分散と経営の専門化
  • 経営者の暴走を防ぐ企業統治の必要性につながる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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